言葉や態度によって相手の人格や尊厳を傷つけ、自分の思い通りに動かそうとするモラルハラスメント。いわゆる「モラハラ」は、カップル間でもよく起こり得ます。
モラハラは、「心の暴力」「精神的DV」と言われています。
相手のどんな言動がモラハラ行為にあたるのでしょうか? そして、彼からモラハラを受けている場合の対処法は?
今回は、モラハラ解決相談所『Re:gene(リジェネ)』の所長、太田瑠美さんにお話を伺いました。
カップル間でよく起こるモラハラ事例
モラハラの特徴として、モラハラをする加害者は自身の行為がモラハラであることに自覚がなく、一方で被害者は自身が被害を受けていることに気づきにくい傾向があります。
特に恋愛中は、その傾向がより強くなります。彼氏の言動に違和感があっても、「君のために言って(やって)いるんだ」などと言われると、「私を愛しているからなのね」と受け入れてしまいやすくなるのです。
以下のような行為は、カップル間によくあるモラハラ事例です。
- 交友関係や職業の自由を奪う(制限しようとする)
- マイルールが多く、彼女にもそれを強要する
- 自分の思い通りにならないと物に八つ当たりをする
- 喧嘩になると相手が全面的に悪いと決めつけ、罵倒したり、説教する
- 相手の趣味や楽しみを否定する、馬鹿にする
- 常に上から目線で、見下すようなことをよく言う
- 気に入らないことがあると無視する
交際中の彼氏は、いくつか当てはまったでしょうか。
しかし、これらはほんの一例です。
どこからどこまでがモラハラなのかは、「本人がどのように感じたか」というところによって判断されます。
彼氏と一緒にいて「私が私らしい選択をできていない」「息苦しい」と感じるなら、それはモラハラを受けていると考えてよいでしょう。
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