彼氏から「モラハラを受けている」と感じたら…

結婚や出産への焦りから彼氏のモラハラを受け入れてしまっている場合は、やはり一度立ち止まってみることが大切です。

友人や家族などに彼を紹介した際、「あの人はやめといたほうがいいんじゃない?」などの忠告を受けたときは、真摯に考えるチャンス。

とはいえ、モラハラをする男性の中には、『外で悪いところを見せようとせず、良い人と言われるように振る舞う』という特徴を持つ人もとても多いです。

外で見せる顔と、自分に見せる顔に大きな乖離があるなら、それも注意したほうがいいポイントでしょう。

自分の気持ち(本心)を抑える傾向がある場合は、普段から自分の気持ちをよく見る、感じるようにする癖をつけることが大切です。

モラハラを受けている側が自分の気持ちに敏感になり、嫌なことを言われたりされたりした時に「これ以上はあなたでも立ち入ってほしくない」「そういうことをされて(言われて)、私はすごく傷ついた」と伝えていくことで、モラハラをしている側が自分の加害行為に気づくこともあります。

とはいえ、彼氏に自分の気持ちを伝えるのが怖い、伝えるのに大きな勇気がいることもありますよね。

当事者同士で解決するには難しいケースも多々あるので、一人で抱え込まず、モラハラ問題に詳しい専門家(カウンセラー)に相談し、第三者を交えて話し合いの機会を持つことはとても有効な手立てになります。

モラハラは決して解決不可能な問題ではありません。

今回取材にご協力いただいた太田瑠美さんは、モラハラ解決相談所の所長として、これまで1300件以上の夫婦・カップルの相談に乗り、解決に導いてきました。

彼とのコミュニケーションで苦痛を感じている方は、カップル間のモラハラ問題についてホームページでもたくさん言及されていますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

【取材協力】太田瑠美(おおた るみ)

『Re:gene(リジェネ)』太田瑠美

モラハラ解決相談所『Re:gene(リジェネ)』所長。

自身もかつて夫によるモラハラに悩んでいたが、1年がかりで修復。

2015年より「同じ思いで苦しんでいる人の助けになれれば」と活動を開始。現在までに約1300件を超す相談を受け、解決に導く。その活動が、産経新聞・神戸新聞・NHKほっと関西など、全国のメディアに取り上げられ、反響を呼んでいる。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]