「7つの切り口」で“お願い上手”になる!
思わず「ずるい!」と言いたくほどの“お願い上手”は、身の回りにひとりはいるもの。もし、頼みごとに応じてくれる回数が増えたら、ビジネス/プライベートを問わず、何かと得をするシーンが多そうだ。
「僕が調べた結果、人は1日に平均して22回ほどお願いをしています。イエスの返答が1日に1回増えれば、1年で365回。一つひとつは小さくても、積み重ねれば大きな成果になるはずです」
佐々木さんの編み出した“返答をイエスに変える切り口”は以下の7つ。どれも難しいものではないので、ぜひ試してみてほしい。
相手の好きなことを意識
好きな人とデートがしたいけど、相手は自分に興味を持っていない――そんな関係で「デートしよう!」とストレートに誘っても、成功率は低い。ここはまず、相手の好きなことを思い浮かべ、メリットを感じさせる誘い文句を考えよう。
もし相手が「イタリアン」と「初めてのもの」が好きならば、「驚くほどおいしいイタリアがあるけど、どう?」という形になる。相手の立場で言葉を考える、という意識を持つのがコツだ。
嫌いなことを回避させる
例えば「芝生に入らないで」という注意書きは、自分の要望しか書かれていないため、見る人の心に届きにくい。これが「農薬の臭いがつくから入らないで」ならどうだろう。「それは嫌だ」と感じれば、自ら避けてくれるはず。
相手が嫌いなことを回避できる伝え方をすることで、自分の要望や願望が結果的に実現できるという方法は、覚えておいて損はない。
選択の自由をつくる
デートに誘う場合、「デートしない?」と決断を迫るより、「窯焼きフォカッチャの店と、うまい生パスタの店なら、どっちがいい?」という質問のほうが、相手は答えやすい。「決める」より「選ぶ」ほうが抵抗が少ないからだ。どちらかを選んだ時点でデートが成立するわけではないが、「パスタかなあ」「じゃあ、一緒に行かない?」などと、話を進めやすくなる。
認められたい欲を刺激
上司から休日出勤を頼まれたところを想像してほしい。「土曜日、来てくれない?」より、「きみの企画書が刺さるんだよね。土曜、お願いできない?」と言われたほうが、やる気が出るのではないだろうか。
相手を認める言葉を入れ、「そんなあなただからこそ、頼んでいるのだ」という気持ちを伝えることで、応じてもらえる確率は格段にアップ。また、気持ちよく取り組んでもらえる可能性も生まれ、双方にメリットがある。