「彼氏と迎える2回目のクリスマスは、プレゼントはお互いに高いものは買わず、食事にお金をかけようと話していました。
私は彼が使っているお財布と同じデザインのコインケースを用意して、予約していたホテルのレストランで食事を楽しんでいたとき。
デザートを食べながらのんびりと会話していたら、彼氏が『プレゼント、今渡してもいい?』と聞いてきたのでOKすると、渡されたのは小さな包み。
中に入っていたのは陶器のオルゴールでした。
『子どもっぽいかもしれないけど、この曲好きだったよね?』と彼氏が言い、蓋を開けると私の好きなアーティストの名曲が流れてきて、胸がじーんとしましたね……。
『ごめん、クリスマスのプレゼントには合わないかもしれないけど』と彼氏が申し訳なさそうに言うので、『オルゴールなんて久しぶり! 自分ではなかなか買わないからすごくうれしい。ありがとう』と何回もお礼を言いました。
この曲には家族との思い出があって、それを彼氏は知らないけれど、好きな曲だと覚えてくれていたことも、オルゴールとして贈ってくれたことも、どれも最高にうれしかったです。
高価なものじゃなくても、ずっと大切にしたい思い出です」(女性/32歳/営業)
彼氏がその曲を選んだのは偶然ですが、彼女にとって特別な思い入れのあるもので、美しいオルゴールの音色で聴けることも幸せです。
値段やその場にふさわしいかどうかは関係なく、「贈られるとは思わなかった」からこそ感動が深まるもの。
大好きな曲に楽しい記憶が追加されるこんな瞬間は、ずっと覚えていたいですね。