「今の彼女ですが、付き合う前は一年ほど友達関係でした。
知り合ったのは友人の飲み会で、仲良くなってLINEのIDは交換したけど半年くらいはありきたりな話題だけというか、特に親密なやり取りはなかったと思います。
みんなで食事に行くときは逆に距離を取られていました。後で知ったけど『噂になりたくない』と俺と仲がいいのは周りに話していなかったそうです。
そんな感じだったから、恋愛なんてないだろうな……と思っていましたが、変わったのは俺が仕事で失敗したとき。
ちょっと愚痴を吐きたくなって、変に心配されても恥ずかしいし軽く流してくれるだろうと思って彼女に『今日こんなことがあって』と送りました。
彼女は『大変だったね』と気遣ってくれるだけであれこれ聞いてこなくて、それだけで気が楽になったのですが、『実は私もミスして上司に怒られちゃって。よかったら週末飲みに行かない?』と誘ってくれてびっくりしました。
今までふたりで外出する雰囲気はなかったしはじめてで緊張したけど、当日の居酒屋で『前からご飯に行きたいなって思っていたけど、誘う口実がなくて。落ち込んでいるのを利用したみたいでごめんね』と言われ、女性から言うのって勇気がいると思うし声をかけてくれただけでもうれしいですよね。
普段はもっとあっさりした感じだったので、俺のことをそう思っていてくれたことにドキドキしました。
いい意味で予想を裏切られて、あのときメッセージを送って本当によかったなと思います」(27歳/セールス)
大げさにしない人、と信頼して愚痴をこぼしたら、予想外の展開になってふたりの距離感が変わっていくのは、幸せなことだと感じます。
外から見ているだけではわからない本心は、こんなきっかけで表に出ることも。
「いいギャップ」を感じると、みんなといるときの振る舞いもこれまでとは違った受け止め方ができ、以前よりリラックスできるのもうれしい変化ですよね。
このまま、心が近づいていくのを楽しめたらいいなと思います。