「ジムで知り合った女性で、顔を合わせてもそっけないというか、愛想がないなと感じる人がいました。
僕とふたりきりだと会話は盛り上がらないけど、みんなでいるときは笑う姿を見て、僕のことがあまり好きじゃないのだろうな……と思っていましたね。
みんなで飲み会を開くことになり、これを機会にとグループラインを作り僕も彼女も入っていましたが、距離が変わるようなやり取りも特になく。
当日、突然の残業が決まりショックだったけど、飲み会を欠席するのは嫌で『ごめん、すぐ終わらせてそっちに行くから!』と夕方に投稿しました。
送ってすぐにリプライの通知があり、トークを開いたら『お仕事が無事に終わりますように』とあって、なんと彼女からでした。
まさかこんな言葉が出るとは思わずびっくりしたけど、そのときは素直にうれしかったし、励まされましたね。
大急ぎで残業を終わらせてお店に向かい、みんなと合流できてほっとしたけど、思い切って彼女に『メッセージありがとう』と声をかけました。
『私もたまに残業を言われるときがあるから、焦る気持ちがわかるし』と、いつもの淡々とした感じで返されましたが、『早めに終わってよかったね』と笑う姿にはじめて胸がぐっとなりました。
たぶん僕じゃなくてもああやって返すのだろうなとは思うけど、相手をすぐに気遣うメッセージを送れるって、素敵な人だなと思います」(32歳/土木)
そんな返信をくれるとは思わないからこそ、気遣うメッセージは一気にテンションが上がりますよね。
ハプニングのときほど、その人の人間性が出ます。
読む相手の気持ちを考えた言葉は、本心でそう思うからです。
「ほかの人でも同じようにする」と感じるのは、特別扱いされないことより女性の真摯な姿に魅力を覚えます。