あなたは無意識の内に、空気を飲み込んでいませんか?
なんと日本人の内、8人に1人は空気を飲み込んでしまう「空気呑気症」になっているそうですよ。
「空気呑気症」は胸焼けに分類される症状なので、正式名称は「空気嚥下症」といいます。これは、空気を飲み込むことが原因で起こる胸焼けなので、通称「空気呑気症」といわれているのだそうです。
そこで、今回は、この新型胸焼けの正体を探りながら、その注意と対策法をご紹介しましょう。
胸焼けとゲップが長引く理由は、原因が空気だから?
「空気呑気症」の一般的な症状をご紹介しましょう。
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胸焼け
胃の中の物が上がりかけたような不快感を感じます。胃に近い食道付近に胃酸や胆汁が逆流して胸焼けが起こります。空気を多量に飲みこむと、胃酸や胆汁が逆流してしまうことがあります。ですから結果的に逆流性食道炎と同じ症状になってしまいます。
しかし、胃酸や胆汁が逆流する原因が異なるので、市販の胸焼けの薬を飲んでも効果がありません。だから、胸焼けが長く続く場合は医師に相談しましょう。
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胃のもたれ・胃の不快感・食欲不振
胃に空気がたまって起こる症状です。
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腹部膨満感や多量の排ガス
ひどい場合は、胃・腹部膨満感で張り裂けそうで、動けなくなるほど苦しくなる場合もあります。 -
左上腹部の痛み
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オナラ
臭いの無いオナラやゲップが出る。胃腸で作られたガスは腸内細菌が含まれているので、その細菌によって臭いがあります。しかし、空気呑気症のオナラやゲップは、飲み込んだ空気を体外に出しているだけなので臭いは無いのです。
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ゲップ
胃腸に空気がたまりすぎて、胃やお腹がパンパンになって動くのもつらくなることもあります。
ゲップが出始めると少し楽になっても、ゲップが続くのも苦しいものです。
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頭痛
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肩・首のコリや痛み
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眼痛・眼精疲労
- 顎や頬の痛み(顎や頬の筋肉疲労)
(※7~10は、空気が身体に引き起こす悪さではありませんが、くいしばりによって空気呑気症が起こっている場合には、くいしばりの方の原因で、一緒に起こる関連症状です。)
とにかく、身体に不調を起こしているのは空気です。食道・胃・腸に飲み込んだ空気がたまり、その空気を体外に出そうとゲップした時に胃酸が逆流したり、ストレスで食道の上部の遺物センサーが過敏になって胸焼け症状を起こすこともあります。
しかも、身体は食道上部の不快な状態を解消しようと、頑張ってつばを飲み込もうとします。そのつばと一緒に空気も飲み込んでしまうので、空気呑気症の場合は、つばを飲み込めば飲み込むほど悪化するというような、悪循環を引き起こしているのです。
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