「子どものためにいいママでいなくてはならない」と自分に高いハードルを課していませんか。でも、“理想のママ像”を追いすぎて眉間に皺を寄せて子育てしているのは、子どもにとって却って悪い影響を与えると思うんです。

「テキトー母さん」流子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。

高すぎるハードル

「料理が趣味」だったり「活字を読むことが大好きなので、絵本の読み聞かせも好き」だった場合、子育てでも得意分野を生かすことができ、しんどくはありません。

しかし!そうでもなかった場合…。

そんなあれこれです。

「食事はゼロから手作りしなくてはならない」のハードル

料理が苦手な人もいます。そんなママが「子どもが出来たから」と言って「味噌汁の出汁もカツオ、昆布からとらなくてはならない!」のハードルを課すと結構しんどいです。

毎回の食事が出来合いのお惣菜だったり、レトルトパックなのは良くありませんが、料理が得意ではないママがゼロから作るのは凄く大変。

それから最近はレトルトでも添加物は少なく、味も良かったりします。出汁だって無添加でティパックみたいな袋に入っている商品も売られています。家事は永遠に続きます。毎日のことなので負担なく出来るように工夫しましょう。

「キャラ弁でなくてはならない」ハードル

私は給食がない幼稚園で働いていましたが、見た目よりも味の方が大事で、のり弁、鮭弁でも結構子どもたちは喜んでパクパク食べていました。

確かにキャラ弁はふたを開けたときのインパクトはありますが、数秒後には他のお弁当と変わりなくなります。

料理上手なママはチャチャっと朝の短時間でキャラ弁を作れます。けれども不器用なママはそうはいきません。

朝、時間に追われる中、眉間に皺寄せて作らなくても、子どもは喜んで食べています。

「母乳にこだわる」ハードル

万年便秘な人。毎朝バナナのような快便の人。母乳だってちょびちょびとしか出ないママ。出過ぎて困るママ。適量出るママそれぞれ体質があります。

母乳で育てると経済的にも助かりますし、免疫物質も入っているので良いですよね。けれども仕事に復帰して保育園に預けている場合、毎朝搾乳して冷凍母乳を届けるのも難しいです。

それに出ないもんは出ないですよね。粉ミルクで育った子も母乳で育った子もみんな元気に小学校に通っていますよ。