「小物はママの手作り!」のハードル

©あべゆみこ

手芸が得意なママは趣味の一貫で出来ますが、そうではない場合、針で指を刺し悪戦苦闘。

手作りにこだわらなくても、既製品のキャラクターで喜びます。

園から「手作りの袋を持たせてください」と言われたら、巾着袋にアイロンでペタッと貼れるシールを貼るのでも十分です。

「育児日誌をつけなくてはいけない」ハードル

妊娠中「赤ちゃんが生まれたら毎日つけよう」と育児日記を買ってはきたものの…3日坊主になってしまったことはありませんか。でも、「日記をつけよう」と思った意欲だけで十分です。更に3日続けたのならばそれで良しとしましょう。

文章を書くのが好きな人はブログや育児日誌も苦もなくスラスラ書けますが、「手紙一つ書くのも苦痛だわ」という人にとって、日記はハードルが高いです。

更に育児日記をつけることを優先し、子どもがまとわりついてきたとき「ママは今、書いているんだからあっち行ってて!」となってしまったら、本末転倒ですよね。

「布オムツにこだわる」ハードル

布オムツは濡れた不快感を赤ちゃんが感じるので“オムツが早くはずれる”という説もあるようですが…。

“大便小便で汚れた布を洗って、乾かし、畳んで、しまう”の作業は相当の負担。紙オムツを使うことで育児ストレスから解放されるなら、布へのこだわりを捨てた方がよいかもしれませんね。

「子どもを預けてショッピングなんてとんでもない」ハードル

親の趣味の時間にあてるため、一時保育を利用してわが子を他人に預けることに罪悪感を感じているママって結構いるんです。でも、息抜きも出来ず、怖い顔している方が良くないです。

喫茶店で紅茶でも飲みながら、ホッと一息ついてみませんか。保育園に預けられなくても、各自治体の子育て支援のサービスがありますので問い合わせて下さいね。

「毎日5冊は読み聞かせしなくてはならない」ハードル

読書が好きではないママは、子どもの絵本でさえ「読むのが苦痛になる」ことがあります。ハードルを低くしてみませんか?自分が出来る範囲でやりましょう。

1冊でも毎日できたらそれでいいのです。一日5冊~10冊と課してしまうと義務感で読み聞かせすることになり、棒読みなったり、早口で読んだり…それに長続きしませんよ。

「ママはいつも笑顔でいなくてはならない」ハードル

「ママは家族を照らす太陽。スマイル~スマイル~」
「前向き、ポジティブシンキング~」

これができたら誰も苦労はしません。24時間年中無休、怪獣のような乳幼児を育てているママが笑顔でずっといられるわけがありません。

“悲しいときは泣き、悔しいときは怒る”、自分の心に正直な親の態度を通して子どもも“自分の感情を押し殺すことのない素直な子”に育つかもしれません。

それから、“マイナス思考のありのままの自分”も受け入れられる人が本当に強い人のような気がします。

「専業主婦だから完璧に子育てしなくてはならない」ハードル

日中、外で仕事をしていて、保育園で躾、トイレトレーニング、給食指導などプロの保育士にやってもらっているママの方が子育てのストレスが少なかったりします。ランチだって会社勤めをしていれば、同僚とゆっくり食べられますよね。

家庭内では子どもは“金魚の糞”みたいにまとわりついてきて、トイレだってドアを開けたまま用を足している状態。ご飯だって“立ち食い蕎麦状態”なんてこともあります。

子どもの世話をしながらの食事は「あれ、私の何を食べたっけ?」と無意識に食物を自分の口に入れている感じになります。

しかも、「子育てと仕事の両立」でワーキングマザーは評価されても、専業主婦は「頑張って掃除しているね、料理しているね」とは誰も褒めてはくれず孤独ですよね。

子育ては“未来の日本を作る人材作りをしている”立派な仕事です。ハードルを上げ過ぎないようにしましょうね。 

まとめ

ポイントは!

  1. 自分のキャパシティーを超えることをしない
  2. 相談できる相手を持つ
  3. 自分の気持ちのありのままを受け入れる。“母性神話”(=子どもを産めば母性が出てきて必ずいい母親になれるという神話)を捨てる

です。

子育てって毎日のこと、永遠に続きます。自分が出来ることからやっていきましょう。