令和の時代になり、さらに加速してきた金融のデジタル化。

今やスマホでのネットバンキングは、ごく当たり前の時代となり、日々内容もアップロードされてきています。

そんな今、金融にも強い総合サービス業を目指す東京きらぼしフィナンシャルグループの子会社「株式会社UI銀行」が、1月17日よりスマートフォン専用アプリを開始しました。

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同日、UI銀行オープニングセレモニーがオンラインで開催され、東京きらぼしフィナンシャルグループ代表取締役社長の渡邊壽信、UI銀行代表取締役社長の田中俊和が登壇しました。

UI銀行誕生の経緯

最初に挨拶したのは渡邊社長で「ことは4年前に遡りますが、私たちは合併時に、10年後、20年後という将来を予測して、優先する施策を考えて参りました」と、2018年に東京都民銀行と八千代銀行と新銀行東京を合併し、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループが誕生した当時の背景から今に至る流れをわかりやすく解説してくれました。

渡邊社長によると、近年の人口減少や低金利政策の継続などの影響と、ウィズコロナにおけるニューノーマルへの対応など、顧客が抱える課題は多様化していることに触れ「時代が変わり、お客様ニーズに応えるべく、東京きらぼしフィナンシャルグループの戦略としても、抜本的な見直しが必要ではないかなと考えました」と、UI銀行誕生の経緯を語りました。

この「UI銀行」という会社名は、「あなた(U=You)と私(I)=わたしたち」ということで、人と人とのつながりを大切にし、思いをつないでいきたい、という意味を込めて付けられたとか。

デジタルバンクでありながら、サービス、世代、地域をつなぐプラットフォームとして、親しまれ、愛される銀行にしていきたいとのことです。

さらに、今後はきらぼしグループが、地域を支える金融グループとして、外部環境の変化を踏まえたビジネスモデルの変革が急務であることを強調。

UI銀行は、対面・非対面によるサービスの融合や金融・非金融サービスのシームレスな提供など、グループ全体のデジタルシフト推進の一翼を担っていきます。

きらぼし銀行の店舗には「デジタルコンシェルジュ」を配置

スマホでのデジタルバンクといえば、すでに幅広い世代で利用されていますが、UI銀行では、預金や振込など簡易取引については非対面サービスで利便性を高めつつ、ライフプランに関わる相談は、きらぼし銀行の店舗やオンラインなどの対面で相談できる体制を構築していきます。

すなわち、アナログなシニア世代にもうれしい対面・非対面のハイブリット化を目指していきます。

たとえば、きらぼし銀行の店舗には「デジタルコンシェルジュ」を配置し、UI銀行アプリの利用方法を案内してくれるようなサービスにも注力していきます。

このデジタルコンシェルジュの育成にあたっては、シニア世代向けの暮らしのパートナーサービスを運営する株式会社MIHARUの協力のもとで研修を実施し、今後も継続的に人材育成を進めていくという血の通った内容になっています。

また、開業当初は個人向けサービスが中心となっていますが、将来的なビジョンとしては、法人のデジタル化や「BaaS」(=「Banking as a Service」)も視野に入れています。

例えば、きらぼし銀行や、デジタルマネー「ララPay」を搭載したスマホ向け決済アプリ「ララQ」との連携を活用し、中小企業を中心とした、企業オーナー、職域などにも幅広くサービスも展開していく予定です。

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