「子どもが幼児期の時こそ、お金の貯めどき」と耳にすることはありませんか?でも、「正直、子どもが小さいうちにお金を貯めるなんてムリ!」と思っている人もいるはず。
いったい、貯めている人はどうやって貯めているのでしょうか?賢い貯め方は?
今回は子育て費用に詳しいファイナンシャルプランナーの山本美紀さんに、子どもが幼児期の時にお金を貯めるポイント教えていただきました。簡単なやり方があるなら、やってみたいと思うママ必見です!
幼児期は親が支出をコントロールしやすい時期
世間では、子どもが幼児期の頃は、お金を貯めどきだといわれています。どうしてなのでしょうか?
山本美紀さん(以下、山本)「お子様が小さくても、人を一人養うという意味で、お金はすでにかかっていますが、子どもの年齢が上がるにつれて、かかる費は右肩上がりになる一方です。
具体的に挙げますと、まず『食費、衣服費などの生活費』。成長とともに食べる量も増えますし、衣服、靴、文房具などの消費量がどんどん増えてきます。
また就学すると、学校の費用が必要になってきます。さらに本人の意思が出てきますので、『習い事や塾』の費用が増えてきます。またお小遣いを渡す必要も出てくるでしょう。
そう考えますと、お子様が幼児期のうちは、ある程度、親が支出をコントロールできるという意味で、貯めるには適した時期と言えるのです」
今だけでなく、今後の子どもの成長を見越してみると、子どもが小さい今の時期が、実は一番貯めやすいということなのですね。
幼児期にお金を貯める具体的な方法
では、幼児期にお金を貯めるには、どんな方法がおすすめなのでしょうか? 山本さんに伺いました。
1.児童手当を貯め続ければ、中学卒業頃に200万円前後に!
山本「まずはお子様が生まれてから支給される『児童手当』を、生活費とは別の口座に貯め続けましょう。
これを続けるだけで、中学校を卒業する頃には、誕生月にもよりますが、200万円前後のお金を貯めることができます。ちなみに第3子以降は250万円前後になります」
2.自動積立で毎月一定額貯金する
山本「お子様が生まれたときから、毎月一定額、例えば1万円を『未来の教育費』として、銀行の自動積立を活用して貯金するのもおすすめです。生まれたときから貯め始めることで、はじめから生活費にないものとして扱えるので、ムリなく続けられます。
こちらも生活費とは別口座に貯めておきましょう。もし18歳になるまで続けられれば216万円になります」
3.お祝いごとでいただくお金もきちんと貯金
山本「お祝いごとでいただくお金も、生活費とは別にして貯金しておくのをおすすめします」