なんでわかってくれないの?と、夫に対してついイライラしてしまったことはありませんか?
言葉が足りないことによるすれ違いや、「わかってくれるはず」という期待に沿ってもらえないときのガッカリ感など、毎日のように顔を合わせてともに生活している夫婦だからこそ、わかり合えないときの悲しみは深いもの。
夫婦とはいえ、そもそも性別が違う上に、まったく違う人格をもった他人なので、簡単にわかり合えるわけではありません。わかり合うためには、コミュニケーションが必要不可欠です。
心理カウンセラー・五百田達成さんの著書『察しない男 説明しない女』によると、「男と女は異星人」。そのくらい、わかり合えなくて当然の生き物だというのです。
だから、お互いにとって通じやすい言葉で話す必要があります。今回は、夫にイライラしないために知っておきたい、「男女の違い」について、本書よりご紹介します。
男はプライドを食べて生きている
男はプライドが高い生き物だ、とはよく言います。そして、そのことが結婚後に家計の問題でのすれ違いにつながることも。
女は結婚すると現実的になりすぎる傾向がある、と五百田さんは言います。結婚・出産をすると、女性は家族・子どもを第一に考えるようになり、子どもの教育資金、マイホームを購入する資金、車を持つために必要な資金……と、将来必要なお金のことを考えて家計を切り詰めていきます。
一方で、恋愛・独身時代に覚えたルールを捨てきれないのが男。結婚しても、独身時代と同じようにお金を使いたがり、見栄を張りたがります。
夫が収入に見合わない高い車を買ったり、部下に気前よくお酒をおごったり……ということが重なれば、せっかく妻が節約に励んでも意味がないですよね。何より、深刻な夫婦喧嘩が勃発します。
そんなときは、目標に向かって具体的な期間や数値を示すのがおすすめだそう。
男性は、目的と数値目標がわかっていれば、目標に向かってがんばれる生き物。「男のプライド」にも理解を示しつつ、具体的な目標を掲げてともに家計のやりくりをがんばろう、とパートナー協定を結びましょう。
男は子どもでいたい
「男はいつまでも子どもでいたい生き物である一方、女はいつまでも女でいたい生き物」と五百田さんは言います。
子どもを産むと女性は一時的に「母」になりますが(もしくは、マルチタスク的に「母」と「女」を同時にこなす女性もいるかもしれません)、ある程度子どもが育てば「女」スイッチに戻りますし、夫の面倒まで見なければいけない状況だとしたら違和感を覚えますよね。
女に母親役を求める男と、女であり続けたい女では、平行線どころか、まったくのすれ違い。では、どのように仲良くするのがいいのでしょうか? それは、お互いの望むように接するのが一番です。
夫を「友達」だと思って一緒に遊ぶこと。交際中のように趣味に付き合って一緒に楽しんだり、仕事の話を聞いてあげるのが、夫婦円満の秘訣だそう。
子どもに「今日、学校どうだった?」と聞くような感じで、「今日、仕事どうだった?」とその日あったことを気にかけてもいいかもしれません。