教育費は計画的に貯めていこう
子どもの支出といえば、やはり大きいのが教育費。どのように計画していくのがいいでしょうか。
1.進路を想定して必要金額を計算。計画的に貯めていく
山本「教育費は、必要となる時期と金額が具体的に出しやすい出費です。
実際、お子様がどんな進路を歩むかはわかりませんが、ある程度、想定される進路を元に、ネットなどの情報を参考に、必要となりそうな金額を計算します。
総額から、事前に準備しておく必要のある金額を、貯められる時期で割り振って、計画的に貯めることが必要です」
2.パパ・ママの年齢と照らし合わせるのもポイント
山本「パパ・ママの年齢と照らし合わせることも重要なポイントです。
例えば、パパが定年になるまでに確実に貯金できる計画が必要ということ。早いうちに教育費の準備を進めていくことで、教育費の貯金がある程度貯まる時期が早まります。
すると、次はパパ・ママの老後の備える貯金を準備し始めることができ、老後資金の貯金期間を長くすることもできます」
3.幼児教育費無償化~「払ったつもり貯金」で先の教育費を見据えて
山本「幼児教育費無償化の制度により、負担が軽減されましたが、制度がなかったら支出になった金額を、『払ったつもり』で将来の教育費に回すための貯金にする『払ったつもり貯金』にすれば、先々の教育費準備が楽になります」
転職サービス「doda(デューダ)」が20~40代の全国の働きながら子育てをする男女600人を対象に、2019年10月1日(火)より施行される「幼児教育・保育無償化制度」についての調査の結果によれば、幼保無償化による補助金の使い道として、71.6%と約7割の人が「子育ての費用に充てたい」と回答し、次いで「貯金をしたい」が56.1%で多い結果となりました。
やはり多くの親たちは幼保無償化を受けて、子育て費用・貯金をより多くする意向であるようです。
*
子どもはまだ小さいうちが、将来のマネー設計をする好適な時期といえそうです。教育費をはじめとして、子どもを伸び伸びと育てていくためにも、早期からしっかりと計画していきたいですね。
【取材協力】山本 美紀さん
ライフデザインオフィス【想‐創】代表。ファイナンシャルプランナー(CFP(R))、家計整理アドバイザー。
忙しいママ達のお金の不安を解消し、【ママ自身、そして家族の理想の生活】を実現するサポーターを目指し、個人家計相談やマネーセミナーを中心に活動中。「お金を整える」作業を通じて、家計だけでなく生き方も整えられる「家計整理アドバイザー講座」も定期開講している。