お金の価値観が多様化している現代。

お金の知識は「生きる力」として、子どもの頃から教育していきたい。学校で教えてくれないだけに家庭での教えが重要。そう考えているご家庭も多いのではないでしょうか。

子どもにお金の話をするべきかどうか

一般的に私達日本人は、「お金は汚い」「お金の話を人前ですべきではない」とお金の話をすることはタブーだと教えられてきたと思います。

しかし、司法統計によると相続の争いは増加の一途をたどっています。この発端は家族でお金の話をする習慣がないからではないかと私は考えます。

人生にはかかせないお金の話を子どもの頃からすることは家族がハッピーに過ごすためにとても大事なことだと思います。

段階を踏んで話してみましょう。

冒頭の「借金がある」は実は住宅ローンのことでした。

お母さんは小学校1年生の子どもに住宅ローンのことをこのお家を買ったお金は払い終わっていない(借りている)から、お家を大事に使おうね、と伝えたつもりでした。

子どもにとってはお金を借りているという話が印象に残ったのでしょう。お友達に話して巡り巡って、ママ友から「借金がある」という言葉になって、母親の耳に届くこととなったのです。

このように幼稚園生や小学校低学年のうちは先生やお友達のお母さんに何でも言ってしまう可能性があります。

また親の意図していたこととは全く違う解釈をしてしまうこともあります。

まずは身近なお金から話してみるといいでしょう。

幼稚園生や小学校低学年のお子さんには

1.   お金はどこからやってくる

大人にとっては当たり前のお金は働いて得るものということが、クレジットカードや電子マネーなど「見えないお金」の出現によってわかりにくくなっています。中には銀行のATMに行けば際限なく出てくると思っている子もいるようです。

2.  電気・水道・ガスにもお金がかかっている。

これらの資源には限りがあり、大事に使わなくてはいけないことを併せて教えていくといいでしょう。

3.  学校や習い事にもお金がかかっている。

昔のような月謝袋で支払うスタイルがなくなり、銀行引き落としになった今、習い事や学校給食にいくらお金がかかっているかを教えることも大事です。やりたい習い事ことがたくさんあってもお金には限りがあるので、選ばなくてはいけません。