週末に開催される試合がほとんど! アフタースタジアムのススメ

そんな熱い戦いを繰り広げるJリーグだが、せっかくならスタジアムへ足を運び、生で観戦してみてはいかがだろう。Jリーグのクラブは日本全国に存在し、J1とJ2を合わせれば、実に40チームもある。これだけの数のクラブがあれば、ひとつくらいは旅行をしてみたい場所もあるはず。しかもJリーグは週末に開催されることがほとんど。サッカーを観戦して旅行も楽しむ、まさに一石二鳥なのだ。


実際のスタジアムでは、サポーターたちの応援による地響きや、選手たちの息づかい、ひとつひとつのプレーの緊張感がダイレクトに伝わってくる。まさにそこは非日常のエンターテイメントだ! とくに浦和のホームである埼玉スタジアム2002、鹿島の県立カシマサッカースタジアム、仙台のユアテックスタジアム仙台などは、迫力ある応援で知られ、初めて行った人は間違いなく圧倒される。


夏はナイターでの試合が多いが、春や秋、冬はデーゲームでの開催が多い。少し早めに自宅を出発して、昼はスタジアムで試合を観戦。夕方から観光し、夜は地元のグルメや有名店を楽しむ。ナイトゲームの日なら、日中は観光し、夜に試合を観戦。そのまま宿泊して翌日もグルメやスポットを楽しんで帰るというプランはどうだろう。

 

新潟の「せかい鮨」。人気は「新潟すし三昧 極み」

柏なら人気ラーメン店「珍來」、湘南なら「スポーツ居酒屋 ヴィトーリア」あたりがサポーター御用達の店。また、新潟の「せかい鮨」はメディアにも数多く登場する有名店で、海の幸と美味しい米が堪能できる。ほかにも、地元にはサポーターや選手が行きつけにしている店が多く存在するので、そういった店をはしごするのも、“サッカー旅”の楽しみのひとつだ。

 

 


味、量、価格、三拍子揃った「ローストビーフ重」

また、今やスタジアムで楽しむのはサッカーの試合だけではない。おススメのひとつは、充実した“スタジアムグルメ”だ。所詮は屋台&出店と侮るなかれ! 近年はどこのスタジアムでも地元のB級グルメや、対戦相手の地元の名物を扱うなど、各クラブともに、戦力補強並みに力を注いでいる。静岡の富士宮やきそば、大分の中津からあげ、仙台の牛タン……などなど、挙げればキリがない。それらがリーズナブルな価格で提供されているので、試合が始まる直前まで迷ってしまうこともしばしば。なかでも、とくにおススメしたいのが県立カシマサッカースタジアムの「ローストビーフ重」だ。柔らかいローストビーフが、容器からはみ出すほど何枚も折り重なってボリューム満点。上からかかった甘辛いタレとバターは、肉やライスとの相性も抜群で、味&ビジュアルともに500円(!)とは思えないコストパフォーマンスを誇る。

J2ならFC岐阜のホーム、岐阜メモリアルセンター長良川などで提供されている「飛騨牛串焼き」350円は、全国にファンがいるほどの人気。適度に焼かれた飛騨牛はジューシーで柔らかく、塩とコショウだけの味付けとは思えないほど、口に含めば旨みが一気に広がる。日によって出店やメニューは異なるものの、定番から珍しい料理まで、スタジアムのフードコートには食欲を刺激する香りが充満している。人気グルメは驚くほど行列ができている場合もあるので、スタジアム到着と同時にチェックしておくことをお忘れないように。