今年は早くて2月上旬から花粉が飛び始めるようです。

花粉症を予防するには、早期から病院に通うなどして準備しておく必要があるといわれています。花粉による影響が軽度の場合も、この時期、花粉症の症状をやわらげる食事や生活習慣を意識しておきたいものです。

免疫バランスや栄養に詳しい医師の石原新菜先生によると、免疫バランス強化には少なくとも3か月以上はかかるといわれるため、今から花粉症に備えた食生活を送る必要があるそうです。

そこで今回は、石原先生に今から始めたい花粉症対策を、食事・生活面から、子ども向けの対策も合わせて伺いました。

花粉症対策は何が正解? みんなの対策

多くの人たちは、花粉症対策として具体的にどんなことを行っているのでしょうか?

株式会社ユーグレナが2021年11月に「花粉症と診断された、または診断されていないが自身が花粉症であると思っている20代~60代の男女200人」を対象に、花粉症対策として実行していることを調査

すると、対策のジャンル別に、最も多かったのは、次の結果となりました。

・花粉防備策
「マスクの使用」(78%)、「サングラス・眼鏡をする」(22%)「部屋で空気清浄機・エアコンの花粉対策機能を使う」(20%)

・予防のための習慣
「手洗い・うがい」(54.5%)、「自宅に入る前に衣服をはたく」(22%)、「よく眠る」(18.5%)

・治療・薬などの使用
「花粉症の薬を服用する」(61%)、「目薬をさす」(55.5%)、「病院へ行く」(28%)

・食事での対策
「ヨーグルト・乳酸菌飲料などをとる」(33.5%)、「緑茶を飲む(カテキン)」(12.5%)、「キムチ・味噌などの発酵食品をとる」(11%)

これについて、石原先生は、アレルギー症状を防ぐには、マスクや衣服、メガネなどを活用してなるべく皮膚や粘膜に花粉を付着させないこと、付着した花粉をすぐに洗い流すこと、目薬をすることが良いとし、鼻うがいや鼻に塗って花粉が粘膜につかないようにする市販のものを使うのも良いと述べています。

また、基礎免疫力を維持するためには「からだを冷やさない」ようにすべきですが、あまりにかゆみがあるときなどは長時間湯船につからず、シャワーで済ませるのが良いそうです。

食事については、乳酸菌やカテキンなどのメジャーな食品以外にも、青魚に含まれるEPAやユーグレナに含まれる食物繊維パラミロンなど、アレルギーに効果が見込める成分が多数見つかっているそうで、それらの情報をアップデートして、より高度なアレルギー対策に取り組んでいってほしいとのことでした。

子ども向けの花粉対策

石原先生によれば、次のことは、子どもも大人と同じように実施していいそうです。

・付着した花粉をすぐに洗い流す
・目薬をする
・鼻うがいをする
・身体を冷やさない
・あまりにかゆみがあるときなどは長時間湯船につからず、シャワーで済ませる

その他、子どもは次の対策をするのを石原先生は勧めます。

・お風呂にゆっくり入って体の芯から温める
・睡眠時間をしっかりとる
・寝るときは、腹巻きをして腸を温める

ぜひ取り入れましょう。