最先端の映像技術による“レア共演”!観客もアバターで舞台に登場

『Japan Musical Festival 2022』より 中川晃教(左)と、最新技術フュージョンウォール(Fusion Wall)でスクリーンに登場した井上芳雄(右) ©CS日テレ

休憩を挟んで、Act2。画面に井上芳雄が登場。フュージョンウォール(Fusion Wall)という最先端の映像技術で、スクリーンに人物を投影し、その場に人物が存在するかのように見えるのだ。

『モーツァルト!』より、「僕こそ音楽」を披露する中川晃教(左)と井上芳雄 ©CS日テレ

中川と井上がいつものように(?)軽妙なトークを展開した後は、『モーツァルト!』の「僕こそ音楽」を披露。実際の会場でどう見えたのかは分からないが、少なくとも配信を見ている限りは“映像出演”ということを忘れてしまうぐらいのリアリティがあった。過去公演の写真も合わせて放映され、ファンにとってはたまらない瞬間となった。

その後、「愛していれば分かり合える」(『モーツァルト!』)、「パート・オブ・ユア・ワールド」(『リトルマーメイド』)、「ミセス・バンクスであること」(『メリー・ポピンズ』)といった有名曲の歌唱が続き、再びフュージョンウォールで登場したのは、海宝直人。

『ノートルダムの鐘』の「石になろう」を熱唱した。田代万里生による『ライオンキング』の名曲「サークル・オブ・ライフ」 、『オペラ座の怪人』、『レ・ミゼラブル』とこれまたビッグナンバーが続く。

フュージョンウォールで登場し『ノートルダムの鐘』の「石になろう」を熱唱する海宝直人 ©CS日テレ
「ジャージー・ボーイズ・メドレー」より、左から 東啓介 尾上右近 藤岡正明 中川晃教 花村想太 山野靖博 ©CS日テレ

目玉の『ジャージー・ボーイズ』のメドレーでは、観客たちがスクリーンで一緒に踊るという演出も。こちらは動画配信チケットを購入した人が抽選でアバターとして参加できる特別企画だという。

よく見ると、観客に混じって東啓介も踊っていた。憧れのミュージカルスターと共に同じ舞台に立ったわけなので、きっといい思い出になったのではないだろうか。

最後は『グレイテスト・ショーマン』の「This is Me」、『アニー』の「Tomorrow」で締めくくられた。さらに幕が下りた後には、配信を観た人だけが楽しめるキャストからのコメントもあり、最後までサプライズ尽くしだった。

3時間超の充実したコンサート。生の舞台ももちろんいいのだけれど、配信だとキャストの表情や衣装などディテールまで楽しめることに気づく。コメント欄も盛り上がっていて、感想をつぶやきながら観る楽しさもあった。また機会があれば観てみたい。