携帯キャリアを選ばず視聴できる「Hulu」と「ひかりTV(モバイル専用プラン)」
・Hulu
「Hulu」が日本でサービスを開始したのは2011年8月から。当初は1480円だった月額料金も、現在では980円。映画1本分程度の値段で、1,000以上の国内外の映画、10,000話以上のテレビドラマが、1ヵ月間見放題です。
<良い面>
追加料金はまったく不要。しかも、利用できる端末のラインアップも幅広く、PC、スマートフォン、タブレットはもちろんのこと、PS3、Wii、Wii U、Xbox 360、テレビ、Apple TVなど、さまざまな端末で同じ「Hulu」のアカウントが使えます。「Wiiを使ってテレビで見ていた映画の続きを、移動中にスマホで見る」なんてことも、簡単にできます。
コンテンツも国内外のものを幅広く取りそろえており、映画やテレビをあまり見ない人でも「気になっていたけど見ていなかった映画」や「子供のころに見ていた懐かしいアニメ」が見つかります。ルパン三世のテレビシリーズなどは鉄板ではないでしょうか。YouTubeの動画を仕事用BGM代わりにしている方には、「Huluの映画をBGM代わりにする」などという使い方もおすすめです。
<悪い面>
現時点では、マルチデバイスを完全に実現している「Hulu」ですが、その分、月額料金は携帯キャリア各社のサービスと比べて高め。またトータルの提供本数がやや少ないのが難点と言えます。
・ひかりTV(モバイル専用プラン)
NTTぷららが提供するスマホ・タブレット専用の、完全定額ビデオサービスが「ひかりTV(モバイル専用プラン)」です。
<良い面>
「ひかりTV」はフレッツ光の回線経由で視聴できるテレビ・ビデオサービスですが、フレッツ光回線不要で、モバイル端末のみにて対象作品を定額視聴できるものが「ひかりTV(モバイル専用プラン)」です。端末のキャリアも、自宅のネット回線も、気にすることなく利用できるのがうれしいところ。
月額350円の「ひかりTV すまほエントリープラン」と、月額1000円の「ひかりTV すまほバリュープラン」との違いは、視聴できるビデオ作品の数。エントリープランは数百本、バリュープランは数千本と、プラン解説ページでは説明されていますが、現在公開されている一覧表から推定すると、バリュープランはエントリープランの約3倍となっているようです。それぞれのプランで配信されている作品はこちらのページの作品一覧から確認できますので、見たいと思える作品があるか、あらかじめ検索しておくのがいいでしょう。プロバイダーにNTTぷららを利用している方は、「ひかりTV すまほエントリープラン」が無料になります。
<悪い面>
「ひかりTV(モバイル専用プラン)」の残念なところは、何と言っても提供本数の少なさとコンテンツの偏り。契約前にWebから確認しようとしても、一覧表がPDFになっているため、なんとも探しにくいのが難点でしょう。
<かんたん解説>
Hulu:完全定額月額980円。視聴に対応する端末も多く、通信キャリアを問わずに視聴可能。無料トライアル期間は2週間。PCでも見たいならこれ。
ひかりTV(モバイル専用プラン):月額350円と1000円との2プランあり。プランの違いは視聴できるコンテンツの数。NTTぷららのユーザーなら、350円プランは無料で利用できる。
以上、7つの定額動画サービスを紹介しました。月額費用は350円~980円。月額1000円以下で動画が見放題になるんですから、レンタルDVDやセルDVDに掛けていた費用を考えれば、安くなったものです。動画を視聴する端末や場所が決まっているのならば、比較的料金の安い、携帯キャリア提供のサービスを選ぶとお得になります。キャリアに縛られる、どんな端末でも見たい!という方は、キャリアに縛られない「Hulu」か「ひかりTV(モバイル専用プラン)」を選ぶといいでしょう。