「元夫とは元勤め先の先輩後輩の関係で、出会った当時、彼は既婚者でした。

6歳上で仕事ができる相手に、最初は私が勝手に憧れているだけだったのですが、社内の飲み会がきっかけで不倫関係になりました。

2年ほど付き合っている中で相手が離婚に至り、1年後に入籍しました。

結婚すると決めたときに私は転職して元職場の人との関係は絶っていたんですが、過去の記憶からいろいろ想像するようになってしまって……。

夫が仕事で遅くなると言うと、『あの業務内容でこんなに残業が続くかな?』と疑ってしまうんです。相手は私なんですが、不倫をしたという前科もあるので。

少しでも怪しいと思うとスマホやカバンなどをチェックするクセがついてしまって、それがバレて険悪になりました。

修復案として、勝手にではなく了承を得ればスマホやカバンなどのチェックはOKということになったのですが、お互いの息苦しさは蓄積されていきました。

最後は『そんなに信じてもらえない相手と一緒にいたくない』と夫が家を出て行ってしまい、離婚に至りました」(32歳/事務)

浮気や不倫をする人は繰り返すといわれていますが、彼女の場合は本当に浮気をされたのではなく、“繰り返す”という通説にとらわれたようです。

「自分だけが特別と思えたのは最初だけだった」と振り返ります。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。