写真提供:ソニー音楽財団/サントリーホール


子供のための音楽祭としては世界最大級となる「こども音楽フェスティバル」が、5月4日(水祝)~7日(土)の4日間にわたって開催される。東京・赤坂のサントリーホールで記者発表会が行われた。
このプロジェクト、本来は2年前に開催予定だったがコロナ禍で延期。時期を見きわめ、満を持しての初開催となる。かねてから若年層向けの音楽プロジェクトに積極的に取り組んできたソニー音楽財団とサントリー芸術財団が初めて手を携えて実現するもの。期間中は、サントリーホールで行なわれる18のコンサートを中心に、近隣ホテルやホール前の広場などの周辺施設も巻き込んで、0歳児や未就学児から、小学生、中高生、さらには妊婦のためのコンサートなど、年齢に合わせた多様な企画が同時多発的に繰り広げられる、まさにお祭り。
しかも出演者が豪華。ソニーとサントリーが本気を出せばこうなる!という、日本を代表するそうそうたる顔ぶれが揃う。それでいて入場料はリーズナブル。子供は500円から、大人でも最高で3,000円と、家族で出かけても財布にやさしい設定がうれしい。
会見では、公式アンバサダーを務めるピアニストの清塚信也がその意気込みを語った。
「演奏活動の一方で、素晴らしい音楽を紹介したいという強い思いが、いつもある。だからアンバサダーという立ち位置はとてもうれしい。音楽は言葉と一緒で、まずはサウンドに触れて、自然な気持ちで楽しんでほしい。音楽は楽しいんだということを身体に入れて、それを他の人に伝えたいという気持ちになってくれたら、それが音楽の根源だと思う。世界でも類を見ない大規模な子供のための音楽祭。日本の音楽史にも影響を残すのではないか。ワクワクしている」
清塚は、同時配信されるオンライン番組の総合パーソナリティも務める。ホール公演のライヴ配信だが、演奏の様子をただ流すのではないのがポイント。
「私の強い思いを聞いていただき、無料でお届けできることになった。なるべく面白い、ちゃんとした『番組』になるよう、アイディアをこらしていろいろ仕掛けていきたい。ご期待ください」
さまざまなメディア出演ですべらないネタを披露している清塚のトーク力については説明不要だろう。配信には、人気お笑いコンビのかまいたちが出演する日も。もちろん清塚自身はコンサートにも出演して演奏を聴かせてくれる。
GWはファミリーで気軽にクラシック音楽に触れてみよう!
(取材・文:宮本明)