ひなたの大叔父・雉真勇役の目黒祐樹 (C)NHK

 川栄李奈が3代目ヒロインのひなたを演じるNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。ひなたの大叔父・雉真勇(きじま・いさむ)役を演じる目黒祐樹からインタビューコメントが届いた。

 目黒は、以前から本作を見ていたといい、「お話を頂いたときは、とてもうれしかったです。もちろん、村上虹郎さんが演じる(若き日の)勇のことも拝見していました。まさか野球好きの勇の晩年を演じさせていただくことになるとは全く思わずに見ていたので、驚きや不思議な感じ、それから喜び、いろんな感情が混ざりました」と振り返る。

 役柄については、「この役のお話を頂く前から、『自分だったら勇タイプかな』というようなことを考えながら、雉真兄弟を見ていました。勇ってとても純粋でシャイで、涙もろい一面もあり、晩年は特に涙もろくなっています。でも、自分の気持ちをうまく相手に伝えたいけれども伝えられない、そんな部分もある人物で、僕も、後になって『ああ言っときゃよかった。なんで言えなかったんだろう』と後悔することが結構あるので、そういった意味で、勇とは重なることも多く、同じ仲間かなと思います」と語った。

 また、「勇は、年を取っても元気で野球が好きです。(脚本の)藤本(有紀)さんが、どのシーンも本当に勇らしく書いて下さっていますので、そんなに頻繁に登場してくるわけではないのに、印象的な人物になっていると思います。勇は、相手に感情移入しやすいタイプだから、ちょっと感動すると、すぐ感動の涙を流すんです。感情表現が非常に分かりやすくて、その単純さも含めて僕は勇というキャラクターが大好きです」と話した。

 撮影現場の様子を聞かれると、「共演者の方々やスタッフの皆さんが、役名で声を掛けてきてくれて、僕のことも『目黒さん』ではなく、『勇さん』って呼んでくれるからすごくやりやすかった!」と明かした。

 最後に視聴者に向けて、「若い頃の勇の印象が非常に強烈に残っていらっしゃると思うので、それをできるだけ裏切らないように、できれば勇っぽく上手に年を重ねていられたらいいなと思います。ちょっと甘めの点数で、年を取ってからの勇の登場を見ていただいて評価いただければうれしいです」とメッセージを送った。