6位『マイティ・ソー/バトルロイヤル』
(2017年11月3日公開)
戦闘シーンがすげえ。
集団での大規模戦闘シーンであれば、これまでもマーベル・シネマティック・ユニバースでは、様々に描かれてきました。
が、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の中心となるのは、アベンジャーズ最強と目される雷神ソーに、怪物ハルク、そして、これまでで最強の敵として登場した、死の女神ヘラ。
個々が、無敵に近いくらい強いんです。
よって、戦闘も、1対多数が多くなり、爽快なほどバッタバッタとなぎ倒していきます。
まるで、ゲームの「真・三国無双」のよう。
「マイティ・ソー」シリーズとしては3作目ですが、作風がガラッとかわり、テンポ良く、どんなシリアスなシーンでもジョークが挟み込まれ、とても楽しい映画です。
5位『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
(2017年12月15日公開)
“ディズニーによる新解釈の「スター・ウォーズ」” と言ってしまっていいんじゃないでしょうか。
テンポの悪い、よく言えば神秘的な、悪く言えば意味のよくわからない物語だった「スター・ウォーズ」シリーズ。
ディズニーは、まず『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、時代に合ったテンポの良さと、効率的なストーリーテリング、さらにはマーケティング的な事情から、親子で安心して楽しむことができる、良質なエンターテイメントに仕上げてきました。
次に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では、古くから語られてきた伝説を、現代的な価値観で白日に晒し、描き直そうとしたのだと思います。
「スター・ウォーズ」は、いま黄金期にあるディズニーが描き続けている、自分らしくあること、自己肯定感の重要性、物事は一面的ではなく、様々な角度から見るべき、と言った、現代的なテーマでリノベーションされました。
ちょっと「伝説の破壊」という意味では、過剰な内容にも思えますが、これは昔からのファンへの、ある種のファンサービスじゃないのかな。
4位『カーズ/クロスロード』
(2017年7月15日公開)
正直、賛否の割れる作品だと思います。
無鉄砲に好きなことができた若手を卒業して、下の世代を育てないとなぁ……という段階に来た、40代がもうすぐそこ、という私にとっては、すごく響く作品なんです。
けれども、もっと若い世代は、そこまでの感慨は抱かないと思うので、評価は全然違うはずです。
いやあライトニング・マックィーン、大人になったなあ。
これぞピクサー、という、“らしい” ストーリーテリング、サプライズも、私は高評価しました。