3位『モアナと伝説の海』
(2017年3月10日公開)
『アナと雪の女王』以降、『ベイマックス』『ズートピア』ときて、この『モアナと伝説の海』を世に送り出せたなんて、奇跡ですよ、はい。
本当に、今この時代にディズニーに関わる仕事ができて、幸運だと思わずにはいられません。
ただ、これまで、シリアスな現代的テーマや、深いメッセージ性がある作品が多かったなか、『モアナと伝説の海』は、頭を空っぽにして楽しむ冒険物。
「どんな自分になるかは自分が決める」という、重要なメッセージはあるものの、大活躍するモアナの冒険や、南国の海の映像美に、心ゆくまで酔いしれればいいと思います。
ディズニーアニメーションならではのミュージカルシーンが、また珠玉の出来で、「どこまでも~How Far I’ll Go〜」を歌った、屋比久知奈さんは話題になりました。
アウリイ・クラヴァーリョが歌う英語版「How Far I’ll Go」、ドウェイン・ジョンソン(ロック様)が歌う「俺のおかげさ」も必聴。
2位『美女と野獣』
(2017年4月21日公開)
いやあエマ・ワトソン。
ディズニーは、古典の名作アニメーションを、現代的な価値観で、実写映画として描き直すという作業に着手していますが、大絶賛だった2015年『シンデレラ』に続くのが、この『美女と野獣』。
2015年『シンデレラ』は、ストーリーはそのままに、大幅な解釈の変更があり、大成功しました。
が、『美女と野獣』は、元々のアニメーション映画が、ストーリーといい、キャラ造形といい、完璧だったので、ほとんど変える必要はなかったと言います。
大きな追加要素は、野獣の過去が描かれたという点。より野獣に感情移入できるようになりました。
また、ミュージカルパートを歌う俳優陣は、英語版も、日本語吹き替え版も、最高でしたね。
特に、日本語吹き替え声優は、今をときめく山崎育三郎に、
昆夏美、岩崎宏美、濱田めぐみ、島田歌穂と、「このままミュージカルやってほしい!」とファンが騒ぐほどの陣容でした。
あと個人的には、ル・フウ(ジョシュ・ギャッド)が最高でした。未見の方は、まあ観てみてください。
1位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
(2017年5月12日公開)
オレの中で断トツの1位。
2017年、文句なしに一番泣いた、最高にハートフルな映画です。
国内では、誰もが予想した通りの爆死ですが、世界興行収入は8.6億ドル(約970億円)の大ヒット。
まあ、配給のあの会社の責任もあるとは思うけれど、日本人、マーベルを食わず嫌いするの、そろそろやめたほうがいいと思うなあ。
ほとんどの人が、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の存在すら認知していないなんて、ほんと損だと思うの。
実際、KINENOTEなんか見ると、観客は平均83.6点という、相当にいい評点付けてます。
これは、興行収入の良かった『美女と野獣』(81.9点)や『モアナと伝説の海』(77.5点)、もっというと話題の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(80.8点)よりも上位です。
※KINENOTE平均評点は12/19時点。随時変動するため、最新の情報はサイトにてご確認ください