世界最強のSFシリーズ、マーベル・シネマティック・ユニバースの最新映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年11月3日公開)。
試写を観たライターが、ネタバレなしで見どころを徹底レビュー!
最強 vs 最強…今までにない “無双” 感が爽快すぎる
意外! 徹底したユーモア路線
「マイティ・ソー」シリーズ第3弾、アスガルドにおける物語の区切りとなる『マイティ・ソー バトルロイヤル』ですが、今までとは毛色が大きく違います。
そもそも第1作『マイティ・ソー』は、ディズニー実写『シンデレラ』を監督した、ケネス・ブラナーが監督。
北欧神話がベースとなっている、重厚な世界観を、見事に表現し、ストーリーも親子・兄弟にまつわる骨太なものでした。
ところが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、自身がコメディアンでもある、 タイカ・ワイティティが監督。
ソーを演じるクリス・ヘムズワースも、2016年のリブート版『ゴーストバスターズ』で、ユーモアのセンスを炸裂させ、コメディ路線でも才能がある事実を証明したばかり。
本編を通じて、笑いが絶えず、シリアスなシーンでも必ずジョークを挟んでくるなど、徹底したユーモア路線で仕上げてきました。
時間が過ぎるのがあっという間で、最初から最後まで目が離せませんよ。
ソー&ハルク vs 死の女神
しかも、原題 “ラグナロク”、邦題 “バトルロイヤル” が示すとおり、アスガルドをめぐる、終末の闘いが描かれます。
中心となるのは、「アベンジャーズ」のメンバーの中でも間違いなく最強の一画である、ソーとハルク。
相対するは、まだ戦っていないサノス(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のヴィラン)を除けば、これまでで最強のヴィランとなった、死の女神ヘラです。
ケイト・ブランシェット演じるヘラですが、その立ち居振る舞い、存在感たるや、圧倒的。
戦闘においても、ソーのハンマー「ムジョルニア」を粉砕するほか、驚異的な強さを発揮します。
アスガルド無双!?
今までも、『アベンジャーズ』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』をはじめ、わっさわっさ来る大量の敵を、チームの見事なコンビネーションで撃退するシーンは、珍しくありませんでした。
が、『マイティ・ソー バトルロイヤル』では、個が強いので、たった1人で大量の敵を粉砕していきます。
これ、どこかで見たことある……と既視感があったのですが、すぐに思い当たりました。
たとえばヘラの戦闘シーンは、まるで、コーエーテクモゲームスの制作チームω-force(オメガフォース)が提供する、無双シリーズのようなんです。
「真・三國無双」に始まり、「ガンダム無双」「ワンピース無双」「ゼルダ無双」、さらにはドラクエ無双(「ドラゴンクエストヒーローズ」シリーズ)まで生み出してきたω-forceですが。
マジで「アスガルド無双」の制作発表が待たれます。
いや、つくろうよ!!