――進藤さんは、ステージでは七弦ベースを使ってらっしゃいますよね。あれはなにか音楽的なこだわりがあるのかと思ってました。
進藤:あれはデカいからです(キッパリ)。フフフ…。
久我:1弦とか使わないくせに、なんか使ってるんですよ。この人。
進藤:基本的に自分の価値観に「大を小を兼ねる」というのがあって。大きい方が好みだったんですよ。見た目が。この傾向が強くなって、どんどん大きくなっていく気がします。現在作ってるベースがもう一本あるんですけど、もう少し大きくなります。フフフ…。
――それは楽しみですね(笑)。7月にシングル『マズロウマンション』、9月にアルバムが出るそうですが。
久我:7月に出るシングルは「自己実現理論」をコンセプチュアルに表現・書き下ろしたマキシシングルとなります。アルバムについては、まさに今イメージを固めている最中ですね。
(※自己実現理論(じこじつげんりろん)とは、アメリカ合衆国の心理学者・アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。また、これは、「マズローの欲求段階説」とも称される。(Wikipediaより))
――最後に質問なのですが、バンドとしての目標みたいなものはありますか?
久我:LIPHLICHの音楽性というのは、聴いてもらうとわかると思うんですけど、かなり独特な音楽性なんですね。
この音楽性のまま、いわゆる「ポップ路線」とかに行かずに、日本武道館に立ちたいですね。
まずは最初の一歩の目標として、8月に恵比寿リキッドルームで行うワンマンライブがあるので、そこをソールドアウトさせたいですね。
丸山:夢……というか、あんまり具体的に夢や目標というのはあんまり無くて、「もっともっと」というのを考えていて。具体的に「コレが夢です」と言っちゃうと、叶っちゃったあとのことが考えられなくなるし、あんまり具体的な目標は立ててないです。
新井:僕もバンドとしての夢は、久我くんと同じですね。LIPHLICHに加入した理由がそこなんで。久我くんが僕に「このバンドは武道館に行けるバンドだと思ってます」とハッキリ言ってくれたので、そこに惚れて。個人的にはギターヒーローですかね。やっぱりギターやってると、1番になりたいんで(笑)。
進藤:具体的な到達点というのは、無いです。ただ、出来る限り可能な限り、僕ら音楽が広い人に知れ渡れば良いなとずっと思ってます。それは変わらないです。僕の髪の毛が地面につくまでにはどこかに大きな所でやりたいですけどね(笑)。
――髪を切るつもりは無いんですか?
進藤:無いです。最後に切ったのは数年前だったか……5年は切ってないですね。この状態を維持したまま、高みに行きたいですね。