Q.数字だけで課長に昇格してしまい…

相談者 Bさん 26歳 男性 在職中
(営業職4年目) 

新卒で入った会社が超体育会系で、区切りは3年と思って営業してきましたが、もう限界です。3年で課長になりましたが、同期50人で残っているのは私ともう一人で、そいつは部長です。数字だけで昇格するので、転職活動の面接に行っても、課長ならマネジメントはどのようにとしてきたかと聞かれ、正直数字の報告を受けるだけなんで、方法はありませんと言われ、落とされてしまうか、同じような体育会系の営業会社しか受かりません。
 

A「職務経歴書の書き方を変える。厳しい環境を耐えてきた事を面接でアピール」

まともに課長と書いてしまうと、部下は何人? 部下の指導方法は?と、Bさんにとって、よけいなというか、聞かれたくない事をわざわざ書いてしまっている事になります。ここは正直に、「役職-課長(部下0名 営業成績評価による昇格)」とさらっと書いてしまうことが大切です。

26歳というご年齢からして、マネジメント経験が問われる事はせめて後輩指導程度しか企業側は求めてきません。しかし現職が課長だからといって、課長募集の求人に応募してしまうと、当然マネジメント経験を求められますから、応募する求人を間違えないようにしましょう。

また、面接では50人の中で2人しか残らなかった厳しい環境で仕事をしてきたことをアピール。そこまでやってこれたのですから、Bさんの精神力は相当、鍛えられていると思います。ただしこれは職務経歴書に書いてはいけません。書いても社員の入れ替わりが激しい中で数字を獲得してきた、程度にしておかないと、書類を見るだけでは、会社批判と考える選考担当もいます。面接本番で精神力が強いことをアピールすべきでしょう。

いかがでしょうか。緊張のほぐし方はほかにもいろいろあります。私もそうですが、どうも面接というのは、特殊な環境に考えがちですね。今は書類選考もいかに悪いところを見つけるかになってしまっています。逆風にまけないようにがんばりましょう!

 

 

Web制作会社・人材派遣/紹介会社・広告代理店の人事総務。人の人生を決めてしまう仕事という重責に押しつぶされ、ピロリ菌に感染していた胃が真っ赤っか。社屋移転の予算がないときは、自分でオフィスの配線を行い、感電して2週間入院したことも。現在は、中小企業向け人事コンサルティングを行う。孤独で相談相手がいない社長と朝まで激論を交わしたりするが、とにかく本に書いてある理論よりも現場がどうなっているのか、どうしたいのかを聞きまくるのが楽しくてたまらない。