夫の態度がモラハラに思える

離婚したい理由に「夫のモラハラ」を挙げる女性は多いですが、内情をよく聞くと「夫は冗談のつもりでやっている」「妻が傷ついていると気づいていない」のかなと思うことがあります。

もちろん冗談や軽口なら許されることではなく、モラルハラスメントは相手に悪意がないとしても嫌な気持ちになるならきっぱりと「NO」を示すのが最善です。

「バカにされている」「下に見られている」と感じるときは、まず「やめてほしい」と伝えましょう。「冗談だよ」と返されても、「あなたにとっては冗談でも、私は傷つくから」と重ねて言います。

モラルハラスメントをやめさせるには、その場ですぐに自分の気持ちを示すのが肝心。

最初は「大げさだな」と言っていた夫も、繰り返し妻から「NO」の意思表示をされたら、自分の振る舞いに問題がある可能性を思いつくはずです。

なかには愛情があるからこそ妻を「イジる」という夫もいますが、それは夫側の気持ちであって妻がつらい思いを我慢してまで受ける扱いではないことを、まずは認識したいですね。

夫婦は対等な関係であり、相手の振る舞いに自分の気持ちを伝える権利はお互いにあります。

本当に離婚を考えるのは、いくらNOを伝えてもやめてくれない、モラルハラスメントの言動がエスカレートしていったときで、そうなったとしても、「こちらはずっと拒否していたのにやめてくれなかった」という事実がこちらを救います。

自分のしていることが妻にとってはモラハラなのだと夫に気づかせることが、離婚の前に考えたい道です。

不仲に悩むと「離婚するしかないのかも」と思い詰めがちですが、決断を早まると実は修復可能だったのに離婚してしまい、冷静になったときに気がついて悔やむこともあります。

離婚は本当に最終手段です。その前に、まず自分はどうありたいのか、夫とはどんな夫婦でいたいのかをもう一度考え、努力できることを探しましょう。

そんな妻の姿に夫の目が覚めることも、少ない話ではありません。