「肩書き」に恋する女

次は、恋愛が長続きしないBちゃんのお話。Bちゃんは、典型的な「肩書きで恋をする」女性。新しく付き合いはじめた男性について話す時、決まって「●●銀行で働いているD君」「東大卒業の官僚Eさん」と、相手の肩書きをまず語ります。

相手の肩書き、働いている会社から、その人がどんな人かイメージしてさせようとしているのでしょうか?たぶん、いや、絶対、違いますよね。「私の彼、すごいでしょ。官僚なのよ」という自慢。さらには「そんな彼と付き合える私ってすごいのよ」というメッセージが隠れています。
 

肩書きだけを好きでいるのは難しい!?

でも、最初に書きましたが、彼女は恋愛が続かないのです。その理由は、恋愛模様を聞かなくても、いくつか挙げられます。

まず、彼女が好む肩書きの男性はおしなべてみな忙しい。彼女のための時間をゆっくりとる余裕なんて持っていないことが多い。彼らの多くは激務です。そこに、「寂しいな。相手して欲しい」とか「連絡こないけど、私のこと好きなの?」とメールが続いたら、相手の男性は相当困ることでしょう。でも、彼女は、それが鬱陶しいプレッシャーになっていることに気づいていないようです。気づいていたら、同じことは繰り返しませんよね。

第二に、肩書きに惹かれて付き合いが初まっているので、決定的な性格の不一致が起こります。「思っていたのと違ったんだよね」が彼女の恋愛の終わりのことば。

肩書きに惹かれること、悪いと思いません!肩書きから、相手についてわかることもあると思います。肩書きをもとに、その後ろに隠れている彼の性格や価値観を想像して(例えば「知識が豊富そう」とか「教養が高い」といった部分に)惹かれるというなら、肩書きを見るのは「便利」とさえ思います。

でも、肩書きだけに惹かれた結果、常に残念な恋愛の最後を迎えるということは、Bちゃんの場合、肩書きだけが好きという証。早く、「肩書きだけじゃないかも!?」という事実に気づいてほしいのですが…余計なお世話でしょうか。「肩書きだけで相手を決めてしまうのは危険」それだけは間違いありません。
 

大学院卒業後、銀座のクラブホステスになるという異色の経歴の持ち主。「銀ホスライター」として、老舗クラブで磨いたコミュニケーション術&営業テクニックを、悩めるビジネスパーソンに向けて紹介。恋愛・結婚・出産など、女性にとって身近な問題を研究し「今よりちょっとだけ人生を豊かにする方法」を提案しています。