「私がモラハラがひどい夫と離婚したがっていることは、息子たちも気がついていました。
次男が専門学校に進むときに離婚しようと決めていましたが、子どもたちには『あなたたちはもう大きいのだから、お母さんたちが離婚した後はどちらに会うのも自由にしていいからね』と伝えました。
離婚しても親子の縁は変わらないこと、授業料などは夫と相談して払っていくから心配いらないこと、何かあれば助けることなど、いい関係を続けていきたい気持ちを話したつもりです。
離婚はかなり揉めて大変でしたが、授業料は毎月交代で払っていくことなどを決めて何とか成立し、実家にひとりで暮らす母親の元に身を寄せてからも、息子たちが気軽に会いに来てくれてうれしかったです。
自宅に残った元夫にも会っているらしく、様子なども伝えてくれるけど荒れた生活で、正直に言えば自業自得だと思いましたね。
縁が切れる夫より、これからもつながりが続く子どもたちのほうが大事なので、離婚する前に、これからの付き合い方についてはしっかりと話し合うのがいいと思います。
子どもの意思も大事にするべきだし、不安にさせるような離婚は勧められないですね」(女性/49歳/公務員)
熟年離婚の場合、子どもたちが成人していたりすでに家を出て自立していたりすることが多いですが、それでも家族であることは変わりません。
親の離婚は子にとってもこれからの会い方を考えねばならず、その負担や不安について、きちんと話し合う姿勢がその後の付き合いを左右すると感じます。
離婚は自分の問題であっても、今後について子どもやほかの家族の気持ちを尊重することも、忘れたくないですね。