不安な意見

  • 趣旨は賛成であるが、現場では人・準備の時間・設備が不足している
  • 時間数など今後考えていかなければならない問題がある
  • 時代の要請を取り入れていて良いが、国語の時間は増やして欲しい。やはり国語力は大切
  • これまでの“生きる力”から“生きた力”へつなげる理想的な在り方が説かれているが、時間の確保が厳しくなってきている
  • 理想的だが現場がついていくのは大変
  • 受け止めて実践することが大事

このように、教育改革に賛同する声がある中、現場の負担が大きくなり、教職員の多忙化が進むという不安な声も聞かれます。

教職員の負担を減らそうと、文部科学省は英語専科教員を2018年には1000人、2020年までの3年間で合計4000人の配置を目指すと示していますが、人手不足が問題視されている日本においてそれは実現するのでしょうか。

プログラミング教室の講師が指摘する問題点

既に子ども達に「プログラミング」を教える塾講師は、2020年からの次期教育改革には問題点がたくさんあると指摘します。

小学校の教職員が抱えている不安とかぶるところはありますが、指摘する問題点は次の通りです。

プログラミングを教える人材の不足

既にIT人材は17万人不足していますが、今後は80万人もの人材不足が予想されています。実社会でこれだけの人材が不足している中、「教える人材」を確保していくことは、今後ますます難しくなると指摘します。

「プログラミング的な思考の育成」が目的で、プログラミング言語は学べない

新学習指導要綱の内容を見る限り、問題は「いま1つ教育の内容がはっきりしない」こと。

算数や理科など既存の科目の中でプログラミング的な思考を養っていくことが目的のようですが、社会で使えるは「プログラミング言語」です。それが学校では期待するほど学べないというところが問題だと言います。

学校により教育内容に差が出る

具体的にどう実現していくかについては政府の方で検討中のようですが、今回の教育改革は「どの科目の中で何時間やるかは学校の判断による」という内容になっているそうです。

ということは学校によって、プログラミング教育に手厚いところとそうでないところ、時間を掛ける学校と掛けない学校など、教育内容に差が出てくる可能性があると指摘します。