親としては我が子がいい大学に進学してくれることは嬉しく、誇らしい気持ちでいっぱいになるのではないでしょうか。
でも、いい大学に行ったから子育てが成功しているかというと、そうとは限りません。
高学歴の人の中には、「勉強しかさせてもらえなかった」「ほとんど遊んだことがない」という子ども時代を過ごしたことで、大人になってから社会に適応出来ずに生きにくいと感じている人たちがいます。
今回は、個性幼児教育専門家の赤井理香が、子どもに勉強しかさせないとどんな影響があるのか、乳幼児期・学童期・青年前期・青年中期、の成長段階ごとにお伝えします!
乳幼児期(0〜5歳)の影響
・発達に障害が出る
・感情の乏しい子になる
乳幼児期は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感をフルに使い、様々な経験を通して人生に必要な幅広い能力を獲得する時です。
その時期に、文字や数など知識を無理やり覚えさせるような勉強に偏った生活をしていると、脳や身体、心の発達にも偏よりが出てしまう危険性が高まります。
乳幼児期は、子どもがお気に入りの絵本を読み聞かせたり、砂遊びやおままごとなど、遊ぶこと、規則正しい生活をすることを重視して過ごした方が、自然な形で豊かな感情や知性が育ちます。
学童期(6〜12歳)の影響
・友達と円滑な関係が築けない
・勉強ギライになる
この時期は、自分のあり方や友達との関係など、小学校という社会との関わりの中で多くのことを学びます。
そんなときに勉強ばかりさせると、友達と上手く交流できない子になる可能性があります。
勉強以外の経験値が少ないため、友達同士の会話に入れなかったり、テストと違って絶対的な正解がない人間関係に腰が引けてしまうのです。
また、勉強を強制され続けていると、せっかくの学ぶ楽しさ味わうことが出来ずに、「勉強=いやなもの」と、脳にインプットされ、勉強ギライになってしまう場合もあります。