青年前期(13〜15歳)の影響
・無気力
・挫折から不登校
中学はそのまま近所の公立の中学に進むことが多かった一昔前に比べ、近年では、中学からは私立に進学を希望する家庭も多くなってきました。
周りが遊んでいる時期にも、塾に通い、毎日勉強をし、念願叶って私立中学合格!
でも、しばらくすると子どもの顔がどんどん暗くなり、5月の連休明け頃から学校を休みがちになり、そのまま不登校になる。
そんなご相談を受けることがあります。
この原因のひとつは、いい学校に入ることが勉強の目的になってしまい、入学したら燃え尽きて無気力になってしまうということが考えられます、
もうひとつの原因として、小学校までは勉強ができる方だったのに、周りが同じレベルになることで、思ったように成績が上がらず、挫折感から不登校になるケースがあります。
青年中期(16〜18歳)の影響
・決断力の欠如
・視野の狭さ
親の言うことをよく聞き、学校の成績もよく、困らせることもない。いわゆる、いい子と呼ばれる子が陥りやすい状態です。
本来、この年代は、親の考えと自分の考えの違いを認識し、自立が進んでいく時期です。
にも関わらず、決められた勉強ばかりして、余計なことは全て親が処理をしていると、何かを決める時に1人で決断できなくなります。
落とし穴があったら、子どもが穴にはまらないように親が先回りして埋めておくような育て方をして、失敗すらさせてもらえない子どもは、視野が狭くなり、社会に出てから臨機応変に対処するための力を奪われます。
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学ぶ楽しさを十分味わいながら、本人が自主的に勉強する場合は良いのですが、勉強以外に自信を持てることや存在価値を見出せなくなると、勉強ばかりすることは、害を及ぼします。
本来、「学びたい」という気持ちは、元々誰しもが持っている欲求です。
いい学校に入るためという動機だけでなく、将来、世の中にどんな形で貢献したいか、何がしたいかを思い描き、それにはどんな勉強必要かを知って、自主的に学ぶ向上心、向学心を呼び覚ますことの方が、長い目で見た時に子どものためになる親の働きかけなのではないでしょうか。