11日に放送されたNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第35回「苦い盃」に、占い師“歩き巫女(みこ)”役で大竹しのぶがサプライズ出演し、インパクト抜群の怪演についてのコメントを発表した。
まずは、演じた“歩き巫女”役について、「いかようにもやれるというか、おかしくもできるし、怖くもできるし。ちょっとおかしなせりふの言い回しとかもあるんですけれども」と分析。
さらに、「ただ一つだけ、三谷(幸喜)さんの作品によくある、そこに隠されている真実のようなもの、それはちゃんと伝えなければいけないと思いました」と、芝居のポイントを把握していたらしい。
その上で、演じる際に心掛けた点については、「でも面白いところもないとつまらないし、面白さ7、深み1、あとは勢い、みたいな感じですかね」と打ち明けた。
これを踏まえて、実際に演じるに当たっては、「ちょっと不思議な感じはあってもいいかなと思ったんですけど」と語ったが、「本当だったら100歳ぐらいの方がやれれば一番いいような役なので、『私でいいのかな』というのはありますけれども」と、やや不安があった様子もうかがわせた。
その不安を払拭したのが、大竹を老婆に変身させた見事な特殊メークだった。これを担当したのは長年、大河ドラマに参加してきた日本の特殊メークの第一人者、江川悦子氏。
その出来栄えについては、大竹も「江川さんもすごく凝ってくださって、それがすごく自然にできていたので楽しかったです」と満足そうに語った。
さらに、登場シーンでは、3代将軍・源実朝(柿澤勇人)の悩みを聞くという重要な役回りも担った。
これについては「勇気をあげたいというか、真実を伝えることでそれが実朝の生きる勇気になればいいなというのは思いました。『それが世の常なんだ』という真実を伝える役目という感じですかね」と振り返った。