NHKで放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」で、主人公・岩倉舞(福原遥)の母親・岩倉めぐみを演じる永作博美からコメントが届いた。
本作は、主人公の舞が、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人々との絆を育みながら、空への憧れに向かってまい進する物語。
永作が演じるめぐみは、長崎県の五島列島出身で、大学時代に浩太(高橋克典)と出会い、大学を中退して駆け落ち同然で結婚。
舞(幼少期:浅田芭路)と悠人(幼少期:海老塚幸穏)という2人の子どもを育てながら、町工場の仕事も手伝っている。
永作は「最初にお話を頂いたときに、『舞いあがれ!』というタイトルだけで、直感的に『あっ、やりたい!』と思いました。いいタイトルだなと感じたんです」と明かした。
「“朝ドラ”は、やはり朝に見るもの。なるべく朝のすがすがしさにふさわしい状態でいたいですね。台本の一言一言を大切に演じたいです」と話した。
めぐみについては、「大変頑張り屋さん。若いときからずっと頑張ってきて、『できる』ことを前提に物事に挑んできた人です。自分の中で戦いながら生きてきた分、子どもに対しても期待してしまうところがありますが、基本は、優しく厳しく大切に育てたいと思っているお母さんです」とコメント。
また、「私自身が母となり、子どもの就学前と後とで生活が違うことや、朝の大変さ、登校する・しないという子どもの繊細な部分をどこまで拾い上げるのかを、実体験として知っていたのはよかったです。それが大変なことなのか、大したことじゃないのかだけでも分かるのは、お母ちゃんを演じる上では大きな材料かなと」と語った。
続けて、「せりふではありますが、ちょっとずつ言い方を変えて子どもの反応を見るなど、役を通して育児体験をもう1回楽しんでいます」と明かした。
最後に、「タイトルのように、舞いあがるときを夢見て進んでいく舞を、皆さんにも育ててほしいですし、応援してくれたらいいですね。幼い子は具合が悪い原因が分からないことも多いから、めぐみのように自分だけで抱え込んでいる八方塞がりのお母さんも大勢いるんじゃないでしょうか。そんな皆さんの気持ちも、めぐみの気持ちと一緒に少しずつ軽く舞いあがっていってほしいです」と希望を語った。
そして、「生きている限り、いろんなことが起こるけど、めぐみとして一生懸命悩み、解釈しながら前に進む姿を見せるとこで、絶対に解決できると伝えたいです」と意気込みを語った。