作戦3:真っ向勝負(緊急時編)

殺虫剤や冷却スプレーなどが手元にあれば問題ないのですが、いつ何時現れるか分からないのがゴキちゃん。いざ対決、と言うときに殺虫剤が見つからなかったり、中身が無くなっていたり、なんてことも。

そんな時は慌てずに身の回りにあるものを最大限に利用して戦うしかありません。そんな緊急時にも役に立ちそうな「戦い方」を参考までに3つほどご紹介します。

 

まず一つ目が「熱湯」。ゴキブリは寒さに弱ければ、熱さにもめっぽう弱い生き物。熱湯を浴びせるだけで、どの殺虫剤を使うよりも早く確実に即死させることができるとのこと。

しかも、お金もかからず人畜無害。子供やペットのいる家庭でも安心。部屋が薬剤で汚れることもないなど優れた退治方法の一つでもあります。

しかし、ゴキを見つけてからお湯を沸かす必要があるというデメリットも。発見してから鍋でお湯を沸かしていては逃げられる可能性も大。電気ポットを使って素早く湧かすことが上手く退治するポイントとなってきます。

また、少量の熱湯では死滅させることができないため、使える場所が限られるという欠点も。床などで見つけた場合は上からお湯をかけることができますが、天井などにいる場合はなかなか困難。時と場合で上手に使い分けたい退治方法です。
 

二つ目は「洗剤」。キッチンで突如現れるゴキちゃん。しかし、家に殺虫剤が見当たらない。そんな時にお勧めな方法が食器用洗剤をゴキブリに垂らすというもの。洗剤さえ体にかかれば確実に仕留めることができます。

理由はゴキブリの体の表面にある「気門」と呼ばれる呼吸器。通常は体の油分によって水が侵入しないようになっているのですが、水にも油にも溶けるキッチン洗剤の場合、この「気門」に液体が直接侵入。結果的にゴキブリを「窒息」させて死滅させるというもの。手軽で安全。これも覚えておきたい方法の一つです。

そして三つ目が「アルコール」。アルコール成分が呼吸器を麻痺させる効果だけでなく、強烈な気化熱の冷却効果によってゴキブリの動きを止めてくれます。

特に高濃度のアルコールであればあるほど効果バツグン。ウイスキーや消毒用エタノールはもちろんのこと、世界最高濃度のお酒「スピリタス」などもオススメ。スプレー容器に移したアルコールを、シュシュッとかけるだけで確実にゴキちゃんを仕留めることができます。

アルコール度数は50度以上を使うこと。ビールやワインなどの低濃度のアルコールでは効き目がないのでご注意ください。
 

作戦4:アロマでゴキちゃんの嫌いな部屋に

様々な退治方法があるとしても、できればあまりお目にかかりたくないのが本音というもの。ゴキブリに遭遇しないようにするには「ゴキブリが嫌いな空間」にしておくのが大前提となってきます。

日頃から掃除をして清潔に保つことはもちろん、換気を良くして湿気がこもらないようにしておくのも大切なポイント。ゴキブリにとって生活しにくい家になればなるほど、別のおうちに移住してくれるというわけです。

そこで効果を発揮するのが「アロマ」の力。エッセンシャルオイルと呼ばれる精油の「忌避効果」をうまく使うことでゴキブリが逃げ出したくなるような空間にすることができます。

残念ながら精油に殺虫効果はありませんが、精油が持つ「忌避効果」は家の外に追い出す分には効果テキメン。しかも、お部屋はいい匂いに包まれるわけですから言うことなしです。

ゴキブリに効果のある精油は「クローブ」「シナモン」「スペアミント」「ハッカ」など。使い方はアロマポットを使って空気中に精油を放出させるだけ。専用装置を持っていない場合は、精油を垂らしたコットンを扇風機やエアコンの吹出し口に挟むだけでも同じ効果が得られるはず。

注意するポイントは使用する精油が「天然由来100%」であること。また、アロマ成分で中毒症状を起こすペットもいるので、猫などを飼っている方は注意して下さい。

 

相手を良く知り、その対処法さえ間違えなければ何も恐れることのない「ゴキブリとの戦い」。知識も得た。武器も手に入れた。そんなあなたが最後に必要なのは、彼らと戦うための「勇気」だけ。

ゴキブリは気温が15℃以上になると活動を始めると言われています。東京の平均気温が15℃を下回るのは毎年11月頃。残るところあと3ヶ月ほどです。それまでは、これらの方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

デザイン、アート、インテリア関連の記事を中心に執筆をするフリーライター。インドア系ライフスタイルメディア「roomie」でも執筆。国内外の人に教えたくなるような小躍りする情報を紹介予定。