「彼氏と別れたいなと思ったのは、家族の状態がおかしかったから。
彼氏はもともと実家の話はしたがらなくて、『いい思い出がない』と聞いていたので私もあえて話題にはしませんでした。
そんな彼氏の実家に行くことになったのは夏祭りのときで、『母親から浴衣を取りに来いと言われた』と言う彼氏と一緒に向かいました。
『なかに入らなくていい。玄関で待っていてほしい』と言われ、それでもご両親への挨拶くらいはちゃんとしようと思っていたのですが……。
リビングに入っていった彼氏はすぐ出てきて、後ろから母親らしい人ともう一人男性がついてきて、玄関に立つ私を見るなり『うわ、本当にいるわ』と男性が口にするのが聞こえました。
彼氏は返事もせず靴を履き、私を引っ張って外に出たのですが、閉めたドアが開く音がして振り向いたら先ほどの男性がニヤニヤしながらこちらを見ていて。
彼氏が不機嫌そうに『ごめん、あれが兄貴なんだけど、会社を首になってから無職でずっと家にいるんだ』と言い、母親もその状態を許していてべったりなのだそう。
彼氏が実家を嫌う理由、寄り付かないわけがわかり、『もしこの人と結婚したら、あの人たちも家族になるのだ』と考えたらぞっとしましたね……。
彼氏は『もし結婚することがあったら、実家とは縁を切る』とはっきり口にしていて、それは信用できるけれど、距離を取ったところで今のように何かと用事を作って呼び出されるのだろうなと思います。
彼氏のことは好きだけど、異常な状態の家族を目の当たりにするとやっぱり腰が引けてしまい、お付き合いを続けるかどうか悩んでいます」(女性/25歳/接客業)
いわゆるニートとして実家に寄生している兄弟と、それを許している母親。
彼氏がその異常性を理解して離れようとしているのは救いですが、もし結婚となった場合、身内のこんな状態はネガティブな影響しか及ぼさないことは容易に想像できます。
恋人のことは好きであっても、完全につながりを断つのは難しいのがその身内や親族です。
今後ふたりの関係をどうするか、心を開いて話し合う機会を持つのも一つの手といえます。