すっかりウレぴあ総研でもおなじみになったヴィジュアル系ヘビーメタルバンドNoGoDの団長さん。

今回は「V系ミュージシャンのルーツを探る」というテーマで、
ボーカリストとしての団長さんのディープなところをたっぷり語っていただきました!

 

 

――団長さんがボーカリストを志したきっかけは?

団長:実は「ボーカリストになりたい」と思ったことは一度もなくて。自分ではパートはボーカルとは言いますけど「仕事は何ですか?」と聞かれたらエンターテイナーですっていう感覚の方が強いんですよ(笑)。

パフォーマーでありフロントマンではあるけど、ボーカリストか? と言われちゃうと、すごく難しいところなのかなと思うんですけど。歌は歌うし喋るし動くし、そういう意味でエンターテイナーですという風に自分では言うようにしてはいるんですけど……。
 

まあ、一番最初にボーカリストを「この人カッコイイな!」って思ったのは多分大槻ケンヂさんですね。小学校3年生の時に初めて自分で買ったCDが筋肉少女帯でした。

大槻ケンヂさんを見て「なんでこの人はヒビが入ってんだろ?」って思って(笑)。ヒビが入ってる上に特攻服着てるし、「何なんだろうなこの人は?」と。

大槻さんはとにかく存在にインパクトがあって、もうハードコアみたいな歌い方するし書いてる歌詞の意味は小学生だった俺には全く分からないし。ただすごい存在だっていうインパクトだけでずっと残ってて。

本日のメイクは「影響を受けたボーカリスト」だそうです。
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――そこがファーストインパクトだったんですか。

それで、中学生くらいになるとL'Arc-en-Cielが出てくるわけですよ。大槻さんとはまた違った衝撃を受けたんですよね。

アニメのOPで『Blurry Eyes』を見た時に初めて「ヴィジュアル系」というものを意識しましたね。「こんな綺麗な声と妖艶な見た目をしている人がいるんだ」と、すごい衝撃で。漠然とhydeさんには憧れてた時がありましたね(笑)。

もちろん今でも好きですけど、ただじゃあそ何か俺は一生ああはなれないなって。別次元の人ですから。ヴィジュアル系バンドで歌を歌うって言うのはもう選ばれし者だけができる特権だって思ってたんですよ。

やっぱりこういうジャンルをやるにはルックスが良くないといけない、特にボーカルなんて一番それを求められるじゃないですか。

歌うことは何となく好きだったんですけど、まぁカラオケ程度で、高校の時にコピーバンドをやり始めるまではまともに人前で歌ったこともなかったし。

邦楽洋楽色々好きで聴き漁ってた時期に色々見て、自分がこの先バンドをやったとしてもヴィジュアル系だけは絶対やれないって。「やらない」じゃなくて「やれない」って思ってたんですよ、細くないし身長もないし端正な顔なんか一切してない。コンプレックスの塊だったので。

その後メロコアブームが来て。Hi-STANDARDとBRAHMAN、KEMURIとかPOTSHOTとか。そういうのもすごい好きだったし。まだこっちの方ができるなと思ってました。