うまい棒は好きですか?僕は好きです。あまり食べなくても、いつでも心のどこかでうまい棒のことを考えています。今日は少しうまい棒を準備して、街で見つけた「うまい棒専用スライサー」を試してみようと思います。


しばらく見ないうちに見知らぬ味が増えているうまい棒。「マーボー味」、「ぶたキムチ味」、「牛タン塩味」など、見るもの全てが欲しくなってしまいました。









これがスライサー!正式名称は「おかしなうまい棒スティックパーティー」。タカラトミーが開発した「おかしなシリーズ」の最新作です。
 


 

















うまい棒をセットして押し出すとうまい棒が縦にスライスできるという、未来を感じさせるおもちゃ。バリエーションは「めんたいカラー」「チーズカラー」「コーンポタージュカラー」の3種で、それぞれ微妙に機能も違います。
 

 

それぞれのパッケージにはスライサーが2種類ついていて、それをつけかえることによってスライスフォーマットを変えられます。

使い方はパッケージイラストの通り。しっかり構えて、片目を閉じてよく狙いを定めて、一気にうまい棒を飛ばします。

ノーマルスライサーはスティック状にうまい棒をスライスして、うまい棒を別のお菓子に変えます。スパイラルスライサーは刃の部分が斜めになっており、らせん状にうまい棒をスライス!

パッケージには「夢のひねりカット」「究極のスパイラル抜き」などと書かれています。「うまい棒をらせん状にスライス」という発想が、たった戦後60年やそこらで出てくる日本のポテンシャルに感動です。


 














実際に使うとこんな感じ。そんなに力を入れなくてもどんどんスライスされていきます!うまい棒の外側の味がついている部分を「パウダー面」というらしいのですが(説明書に書いてあった)、スライスすると片面だけパウダー面になったお菓子になって楽しいぞ。


スライサー脱着はネジになっていて、バラバラにして洗えます。めんたいカラーには4分割スライサー、チーズカラーには6、コーンポタージュには8スライサーがついてるぞ。

 












写真の一番右が4スライサーで切ったもの、その左が6、8。左の2本がカット前のものです。こう見るとうまい棒も様々な色をしています。
 

 











色の違ううまい棒をスパイラルスライスして、2本を合体させるとミックスうまい棒!スパイラルスパイサーはうまい棒をスライサーから押し出す速度によって「回転/排出」率が変わるので、押し出し強度によってらせんの角度が調整できます。何度も訓練し、一定速度でうまい棒をスライスできるようになった熟練工だけが、本当にきれいなミックスうまい棒を作ることが出来るのです。僕はまだまだこれからです。
 


僕の子どもの頃、お菓子を作るおもちゃみたいなのって、その原料もおもちゃ屋さんが出してて、時期が過ぎると生産が終わってしまっておもちゃで遊べなくなってしまうっていうことがたまにあったんですが、うまい棒ならいつでもどこでも買えるから、未来永劫そういう悲しいことにはならないのも素晴らしいと思います。

各699円でおもちゃ屋さん、デパートなどで発売中。コンビニのうまい棒コーナーでも見かけました。スパイラル技術を磨いてパーティーで披露しよう!

かやま・てつ 漫画家、ゲーム作家。自作のインディーズ出版者ごっこ「ドグマ出版」で自分に漫画新人賞を与えてデビュー。著書に『ランチパックの本』など。mixiやmobage、GREEなどのゲームアプリや、iPhone向けのゲームも制作。公式HP