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韓国出身の人気ユニット・東方神起が8月17日と18日、全国ツアーのファイナルを横浜・日産スタジアムで迎えた。
同所での単独公演は海外アーティスト初の快挙で「皆さんのおかげです。このステージに立っていることが夢のよう。また新しい歴史を皆さんと一緒につくれた気がして本当に幸せ」(ユンホ)と喜びをかみ締めながら、全29曲3時間半のステージを繰り広げ、2日間で14万4000人を熱狂させた。
アルバム『TIME』を携え、4月の埼玉を皮切りに5大ドームとスタジアムの全国7か所18公演で約85万人を動員したツアー。中世の騎士を連想させる白い衣装に身を包んだふたりは気合い十分、『Fated』に合わせステージ両サイド高さ30メートルはあるセットの頂から登場すると、7万2000人は大絶叫。「ついに日産スタジアムです。すごいことですよ!」(ユンホ)、「皆さんの情熱でものすごく熱いですね。皆さんとひとつになって今年の夏の最高の思い出を作りたいです!」と大興奮でライブの幕を開けると青空に歓声が響き渡った。
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「時間」を意識した演出は同公演でさらにパワーアップ。アリーナを取り囲む花道を宇宙船を模した“モノレール”でふたりが移動する場面も。また、客席に配された、腕時計型の光るリストバンドによって、観客もライトの演出の一部に変身。空が茜色に染まり、夜の帳が下りる頃になると、赤、ピンク、黄色、緑、オレンジ、白、青と客席のカラーが様々に変化したり点滅したりと目にも鮮やかで、観客は感嘆の声を上げた。
楽曲についても、『“O”-正・反・合』が追加され、ふたりは気迫あふれる圧巻のパフォーマンスで会場を熱狂の渦へと巻き込む。ソロ・ステージでは、ユンホは『T-Style』で骸骨マイクを用いてキレのあるセクシーなダンスで魅了、チャンミンは『Rock with U』でギターも披露しつつ、拳をつきあげながらロックで煽った。さらに、トークでも「東方神起を愛してくれる皆さんに一言。やられたらやり返す、倍返しだ!10倍返しだ、いや、100倍返しだ!」(ユンホ)とドラマ『半沢直樹』の名台詞で感謝を伝え、会場を沸かせた。
アンコールでは、映画『貞子3D2』(8月30日公開)の主題歌となっている新曲『SCREAM』(9月4日発売)を初披露。『In Our Time』では、会場が一体となって大合唱する中、客席にはリストバンドの光で「WE ARE T」(18日:THANK YOU! TOHOSHINKI)の文字が浮かびあがった。
最後にふたりはサプライズで『Somebody To Love』も披露し、「ステージで遊ぶのが一番。これが自分の人生。皆さんがいるからこそ僕たちがいます」(ユンホ)、「皆さんに『東方神起を守ってくれてありがとう』ってよく言われるけど、それはこっちのセリフです。いつも東方神起の側にいて守ってくれて感謝しています。これからも頑張ります」(チャンミン)と気持ちも新たに手をつないで深々と一礼。「WE ARE T」の掛け声とともに打ち上げ花火が上がり、華やかにステージの幕を閉じた。