――MEJBRAYは結成後、すぐにシーンの中で頭ひとつ抜け出た印象があるんです。その理由はご自分では何だと思いますか?
MiA:ザックリとまとめると、ヴィジュアル系には「王道」があるじゃないですか。その王道を汲み取った上で、新しいものをMEJIBRAYとして加えていったらうまくいくんじゃないかなっていうのは思ってました。
――「ヴィジュアル系の王道」とは具体的にはなんだと思いますか?
MiA:近年で言いますとやっぱりLUNA SEAさんから来て、DIR EN GREYさん、the GazettEさんといったバンド、楽曲の内容でいえば、サビでシンコペーションして、みたいな。そういう解りやすさ的な部分が「王道」なのかなと。
だけど、ヴィジュアル系って意外にタイトルに曲名をサビの頭に入れて3声でハモり、タイトルを繰り返す楽曲が意外に少なくて。でもBeingとかavexの楽曲を聞くとそういう手法を上手く使っていて、それをヴィジュアル系でやっている人ってあんまりいないなって。そこを汲み取って足したらどうなるのかなと。
――Beingもお好きなんですか。
MIA:Beingやavexの曲もすごく聴きますし、ベタに浜崎あゆみさんとか。売れてるところはだいたいチェックして聴いていますね。BeingはB'zさん、それに三枝夕夏IN dbさんが好きです。やっぱりよく出来てるんですよね。完成度が高い。緻密に音が重ねられていたり、逆にフレーズに無駄がないとか。AKB48のような人気のあるアイドルの曲も、プロの人が数千のコンペを通り抜けて採用された曲なんだなあと思ってよく聴いています。
――最近のヴィジュアル系ってインディーズシーンにも20代半ばより上の世代の人が多いと思うんです。MiAさんと同年代のひとってまだあまり出てきていないですよね。
MiA:僕自身まだまだ若手のペーペーなんですけど、僕も所謂若手と言われる方のイベントを見に行くことがあるんですけど。「イイ若い人はいないかなー」って。そういう場所にはいるんですよ。まだ頭角をあらわしていないだけで。
イイ若い人をそういう場所で見ると「数年後には良いメンバーに恵まれるか、いきなり大先輩と組んだりして頭角を現すんだろうなあ。」とか勝手に予想したりしてます(笑)