これからのMEGWIN TV
―― 最近、どんどん編集技術がすごい上がってる気がするんですけど、あれはMEGWINさんがやっているんですか?
MEG: 僕はもう編集してないんですよ。今はバンディとでべそと新人のファルコンがやってますねー。最終的にみて「やだ」とかの判断はやりますけど。技術的には僕が一番下になったんじゃないですかねー。
―― ネタ作りはどうしてるんですか?毎日毎日一発取りってわけじゃないですよね?
MEG: そうですね。1週間分を2日に集約して撮影してますねー。MEGWIN TVは週休2日で、5日が出勤日となっています。3日でネタ出しの会議して、残り2日で撮影といった感じですね。実は、最近僕はネタ出しもしてなくて。
一同: えー!
MEG: なんかコメディ動画を作るのが飽きたんですよね。8年間頑張ってやってきたんですけど、こないだのライブがそれの象徴で。今まで12回ライブやったんですけど、最近、予定調和のようになっちゃって。なんか自分自身がエキサイトしないなと。MEGWIN TVライブ完成しちゃったなと。だからやるのよそうと。
―― ライブをやめるってことですか?新しいことをやるということですか?
MEG: 今、ネタを色々試行錯誤していて。10代に受けるようなネタはもうつくるのがもうつくるのよそうかなと。最近、ネタを作ってるときに「上に来すぎた」と思って。
―― 上に来すぎた?
MEG: なんだろう。例えば、僕が芸人やってた頃の先輩は凄い面白い人沢山いたんですよ、「この人達に勝てないなと」思う人が。この人達が僕が芸人をやめた1つの原因だったりしたんですけど、ただ、この先輩達が売れたかっていうとまったく売れてないんですよ。世の中に対してのトレンドみたいなのってあるじゃないですか。今だったら、漫才とコントが面白くて、しかもしゃべれる人がテレビに出れるみたいな。そういうテレビフォーマットで求められているものを考えないと結局食えなくなっちゃうんですよね。
たぶんYouTubeのコメディも同じで、今までは、俺らの好きな物をドンドン作り続けていくのが、YouTubeだと思ってたんですけど。今は、いかに人に好かれるものをつくれるのかというのを考え出さないといけない時期にさしかかってきたのかなと。とはいってもYouTubeは10代の子によく見られているのですけど、そういう層は、おれらよりもHIKAKINさんとか瀬戸さんとかの方が受けると思うんですよね。だから、おれらはそこで勝負せずに、違う世代の30代、40代に刺さるようなコンテンツを作ろうとかも考えてますね。
例えば、旅だったり。旅番組とか無くならないじゃないですか。JTBさんとかみても、あまり動画に力をいれずに、パックいくらみたいなことしかやっていない。これはある意味チャンスだなと。おれらはそういう誰もやってないところにいきたいなと。あとは英語ですね。海外の人、日本の人半々が見てくれるようになったら理想ですよね。
―― そのほかには?
MEG: プロデューサー業に回りたいなとも思ってますね。MEGWIN TVプレゼンツみたいな。
―― 他のYouTuberさんとコラボしたりだったとか?
MEG: そうそう。
―― これからYouTubeをはじめて人気を獲得したいって人はどうすればいいんですか? 他のトップYouTuberを真似せずにやろうってことですか?
MEG: たぶんそうなるんじゃないですねぇ。ああいう本書いていうのもなんですけど。やっぱりあるものつくっても見られないですよねぇ。そして、あるものつくっても追いつけないですから。今までに無いものいれないと。でも、って考えちゃうととっつきにくいから「まぁやってみれば」って本には書いたんですけどね。やりたいことをやるが一番正解に近いと思うんですけどね。
VANCHOについて
―― VANCHOについて教えて下さい。
MEG: VANCHOは単純に今日本のYouTubeつまんないから、若い人でてきてよっていう。なんかみんなサラリーマン化しちゃって。MEGWINをぶちこわしてでも次にいこうってやつが中々出てこないから、だれか助けてっていうメッセージですね。
―― 誰か助けてっていうのはYouTubeを盛り上げろってことですか?
MEG: そうそう。VANCHOやっててわかったのは、僕らのコピーをどんどんつくってくるんですよね。やっぱり僕らお手本として、それを真似してる動画が一番多くて。面白くないひとたちを面白くないままマネするから、とても日本のYouTubeは暗いぞって思ってますね。
だから決勝に上った人は、この先の将来性とか、今までにない動画を基準に選考して。歌を歌う人とかマジシャンとかを混ぜたり。なんかもうコピーはいいよっていう。