肉女の友人がいる。その人から「焼肉を食べに連れてって」と頼まれた。男としては断る理由もない。でも、肉女だぞ、ニクジョ。寿司女も怖いけど、肉女もなあ。
だっていくらかかるんだいったい。そんなときはどこへ案内すべきか。『牛角』がある。『牛角』の食べ放題なら懐具合を心配せず、好きなものを好きだけ注文できる。
食べ放題のコースは3種類。「70品コース3278円(以下すべて税込)」、「牛角90品コース3938円」、「堪能100品コース5148円」。松竹梅の松はちょっと値が張るし、梅だとセコいと思われそうだし。竹なら4000円でおつりがくる。
90品のなかから食べたい料理を選んでもらえれば、肉女でもきっと満足してくれる(はず)。
肉女は大好きな肉をじゃんじゃん頼んだ
某日、仕事帰りの肉女を誘って『牛角赤坂店』へ。
オーダーを取りに来た人に「牛角90品コース」を頼んだ。
「当店はオーダービュッフェタイプの食べ放題になっています。ご注文いただいたお料理をお持ちします」
こちらの食べ放題ははじめて。何を食べるべきか教えてもらった。
「30日間熟成させた『熟成王様カルビ』や、店の厨房で厚めにカットしたステーキ調の『王様ハラミ』をおすすめします。『王様ハラミ』は味噌ニンニクも選べますが、塩バターを食べてほしいです」
じゃあ、塩バターで。
「『鴨ロース』」もお願いします」肉女が口をはさんだ。「『牛角』には珍しい鴨肉があるの。私、この店の『鴨ロース』大好き」
肉女は『牛角』で何度も食べ放題をしているとのこと。好きなものを注文してもらうことにした。
先付の「やみつき塩キャベツ」と「とんタン塩」を食べてから食べ放題がスタート。
とんタンを焼こうとしたら肉女に注意された。
「肉を焼くときはお箸ではなく、トングを使ってくださいね」
リードするつもりだったんだけど、肉女にエスコートしてもらうことにした。
肉女が焼いてくれたとんタンをいただきました。コリコリしていてうまい。塩キャベツもいい感じ。
続いて「熟成王様カルビ」、「鴨ロース」、「王様ハラミ」が届いた。
肉女は真っ先に大好きな「鴨ロース」を焼きはじめた。
「『鴨ロース』は肉厚でジューシーで、脂がさっぱりしていておいしいなあ」
塩と黒コショウで味がついているので、焼いたらそのまま食べるのが一番と教えてもらった。
あっさりしていて誠に美味。