2:いびきを改善する方法5つ

2-1 横向きで寝る

仰向けで寝ると重力で舌が落ち込み、上気道が狭くなります。

通常であればとくに問題ありませんが、骨格や肉づきなど首の形質的な原因でいびきをかきやすい人は、横向きで眠ることで改善される場合があります。

2-2 枕の高さを変える

枕の高さが合っていないと気道閉塞の原因になります。布団から腰が浮いてしまっていたり、首に圧迫感を感じたり、枕から頭が落ちやすいものだったりすると、いびきが起こりやすくなることがあります。

枕は寝るときの姿勢や首の弯曲に合わせて選びましょう。

2-3 いびき対策グッズを使う

いびきを防止するためのさまざまなグッズが市販されています。上手に使って自分に合った商品をみつけましょう。

市販のいびき対策グッズの例

口呼吸防止シール

口呼吸が原因のいびきには、シールが手軽で使いやすくおすすめです。

専用のシールであれば肌に優しく、貼って眠るだけで口が開くのを防いでくれます。

マウスピース

舌が喉に落ち込むことを防止するためのマウスピースもあります。

市販品もありますが、歯科医院では自分に合ったオーダーメイドを保険適応なら1万円程度で作ることができます。

2-4 アルコールを控える

飲酒は、上気道の周りの筋肉を緩みやすくします。また、飲酒によって鼻がつまりやすくなることで口呼吸になってしまう人もいます。

就寝前はなるべくアルコール摂取を控えましょう。

2-5 受診する

ひどいいびきが続く場合は、専門クリニックの受診をしましょう。

とくに、原因が極度の肥満や睡眠時無呼吸症候群(※)であるときは、呼吸器内科が適切です。診断に呼吸機能検査や放射線検査が必要となることもあるためです。

耳鼻咽喉科の医師と呼吸器科の医師が連携して診断や治療を行うこともあります。「いびき外来」や「無呼吸外来」といって、いびきや睡眠時無呼吸を専門に扱っている病院もあります。

「睡眠時無呼吸症候群」とは

眠り出すと呼吸が止まってしまうため、過眠や高血圧などを引き起こす病気です。

呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。命にも関わる危険な病気で、治療が必要です。