心身の健康を支える自律神経のケアは、私たちの生活に欠かせません。
自律神経は交感神経(=アクセル)と副交感神経(=ブレーキ)の両者が交互に強く働いて、体をコントロールしています。ストレスや睡眠不足、不規則な食事、怒りや不安などで自律神経のバランスが乱れると、心と体の不調を招きます。
今回は、小林弘幸先生の書籍『「なんとなく…」の不安や疲れがスーッと消える「自律神経を整える1日の過ごし方」を聞いてきました』から、朝、昼、夜の自律神経を整える1日の過ごし方を見ていきましょう。
自律神経が乱れているかも?チェックリスト
あなたはこんな「なんとなく…」の悩みを抱えていませんか?
あてはまったら、自律神経が乱れているかもしれません。
□すぐ疲れる
□やる気が出ない
□イライラしやすい
□緊張しやすく、ストレスがたまりやすい
□便秘か下痢の症状がある
□食欲がない
□肩が凝っている
□気が散りやすい
□いつも不安
□頭痛がある
□思考力、決断力の低下が気になる
□寝ても疲れが取れない
自律神経を整える朝の過ごし方:“ゆっくり”動く
子育てや家事などしなければならないことがいっぱいの朝。寝ても疲れが取れない、やる気が出ないということも多いのでは?
そんなときは、「自律神経を整えるには、交感神経を徐々に上げていくことが大切です。ゆっくり動いて、普段の6割くらいのスピードに落とすことを心がけてください。ゆっくりといっても自律神経が整ったときの動きは、いっさい無駄がないので、焦ってバタバタ動く人とは比較にならないくらい早いのです」と小林先生。
また、焦ったり慌てたりしていると、自律神経が乱れやすくついイライラして、ちょっとしたことで負のスパイラルに陥りやすくなります。
「怒りの感情は自律神経の大敵です。湧きあがった怒りの感情は一瞬ですが、自律神経は3〜4時間も乱れたままになってしまいます。小さな怒りを大きな怒りに結びつけないようにしたいものです」
怒りが生じやすいのは「自信がないとき」「体調が悪いとき」「環境が悪いとき」「余裕がないとき」「予想外のことが起きたとき」の5つといわれています。
なぜイライラしてしまうのか把握できれば、怒りをグッと抑えて爆発しないようにすることができるかもしれません。