はじめは特に厳しかった営業
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全118席、3階まである横浜中華街東門店だが、現在は3階を使っていない。
営業的にやはり中華街で寿司というのは少し厳しいらしい。
オープンして1週間で東日本大震災が起こったことも響いた。
それでも徐々に人出が戻ってきて、それからこの店にも人が入るようになってきた。
客層では、やはり観光客は少なく、近隣の方が多いそう。面白いのは、中華料理店で食事をした後で、少しだけお寿司をと来店する方がいるということ。気の張る宴席の後などにお寿司というのはなんだかわかる気がした。
さすがのマグロとお得なパンダセット
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初競りで大間の本マグロが5649万円という史上最高額で落札されたことが今年はじめのニュースで流れた。
実は、このマグロを競り落としたのが、すしざんまいを運営する株式会社喜代村の木村社長。
社長は、マグロ大王というニックネームを持つほどマグロに思い入れがある。競り落としたマグロは社長の手で切り分けられ、各店にその日のうちに届けられ、ひとり1貫という制限は設けたものの、普段通りの「本鮪にぎり」の値段で提供された。
落札価格を考えたら1貫1万5千円程度になるものが、134(赤身)~418(大トロ)円(税込)という安さとあって、各店あっという間に売り切れてしまったとのこと。
それには間に合わなかったけれど、「極上本まぐろ 初セリ祭」というキャンペーンで、本マグロの大トロ、中トロ、赤身の3貫が598円(税込)というセットがあったので、こだわりのマグロを試食してみることにした。
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ついでに、このお店と上野店だけでやっているパンダセットも頼む。こちらは、握り6貫に巻物、茶わん蒸し、アサリの味噌汁、アイスクリーム、そしてパンダのぬいぐるみがついてきて、980円(税込)だ。
まずは本マグロのセット。長目に取られた本マグロは厚みもしっかりしていて旨味が濃い。大トロのとろけるような味もいいが、赤身の香りが素晴らしい。中トロはその両方を楽しめる。小ぶりのシャリはふんわりと握られ、尖ったところのない穏やかな味でネタの個性を引き出す。
人気ネタが集まったパンダセットもおいしい。柔らかくねっとりとしたイカと、シャキシャキした芽ネギの巻物が入っていることで、食感のアクセントも楽しめる。
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この価格でこれだけレベルの高い寿司というのは、かなりお値打ちだ。
中華街特別メニューのフカヒレ寿司やソフトシェルクラブの揚げ物は、ほとんど出ないらしい。観光客が入らないので、それも当然。
このお店でも人気メニューは中トロ、赤身、サーモン。ほかの支店と変わらないとのこと。