続いては『Falling Stars』。この曲は、新潟の古町音楽祭のために作られ、グランプリを受賞したという思い出の曲。この曲は、新潟でやるからこそ、大きな意味が出てきます。

こんな風に一つ一つの曲を、Negiccoは客席に語りかけるように歌っていきます。涙腺を刺激しないわけがないじゃないですか。楽しく、切なく、幸福な時間にも、そろそろ終わりがやってきます。

 

 

 

アンコールのラストでは、お約束の『圧倒的なスタイル』。満面の笑顔でパフォーマンスし、お約束のラインダンスでは1500人の会場が一体になって踊ります。最後列から見ていたんですが、もう、お互いに知らない人でも肩を組みあってラインダンスをするこのお祭り感!ええじゃないか感!そうそう、この感じも、ずーっとNegiccoのいいところだったんですよね。

楽曲の良さやパフォーマンスの良さ、素晴らしい歌声もさることながら、根源的な意味で楽しいのがNegiccoのステージなんです。難しい理屈も、最新のサウンドも飄々と従えられるほどに、根源的な部分でアイドルの楽しさに満ち溢れているのがNegiccoなんです。

 

ここで一旦緞帳が下ります。それでも鳴りやまない拍手に、もう一度上がる幕、そしてドロップされたのが、『Negiccoから君へ』をもう一度!

「君の掌から生まれた 幾千ものメロディーが 緑色の光の海に 溶けていくの、ねぇ見えるでしょう?」歌詞の通りに、テルサは緑色の光の海。押し寄せる波は一人ひとりのファン。ほんの数人の為に歌ったことも数多くあるNegiccoには、この光景の大事さが心から染みていることでしょう。

本当に、本当に楽しいライブをありがとう!そしてまた、こんなライブをたくさん作りだしてくださいね。「ここからまた 10年経っても」!


ライブ後、幸運にも作曲家のconnieさんとじっくりお話する時間がありました(connieさん、ありがとうございました)。今回のセトリの中に、デビュー曲「恋するねぎっ娘」が入っていなかったですよね、という話を振ったら、「ねぎソングを抜いた、というよりも、ただ単に、オリジナルフルアルバムをリリースして、持ち歌が増えて、セトリに入りきらない曲が出てきたからですよね。ねぎねぎROCKやってましたし」と。なるほど…。

そう言えば、今回のライブでは、『恋のEXPRESS TRAIN』『トキメクMERMEID』『ネギさま!Bravo☆』『プラスちっく☆スター』『Summer Breeze』などなど、あんな曲こんな曲、やってないんです。イイ曲ばっかりなのに!さらに今思い出したんですが、コールが楽しい定番曲、『完全攻略』もやってない!それでも2時間半以上のステージが成立してしまう…。この地力、恐ろしいですよ。まだまだNegiccoは進化の余地が残されまくってますよ!

もう一つの話題、当日は同タイミングでアルビレックス新潟の試合がテルサ近くのビッグスワンで開催されていまして、周辺道路は大渋滞だったんです。connieさんに「いつかビッグスワンでNegiccoの単独ライブしたりして」なんて話をふったら、connieさんいわく「ビッグスワンでライブをしたといえば、SMAPですからねー。しかもずっと雨だったらしいですよ!雨の中でライブって一体感出るし、楽しくないわけないですよね」とのこと。

国民的アイドルSMAPが立ったビッグスワンを、新潟の県民的アイドルNegiccoファンが埋め尽くしたら…。想像も付かないような、いつかやってくるような、不思議な夢のようなお話です。でも、たくさんの夢を実現してきたNegiccoのことですから、これから次から次へと新しい展開を見せてくれるはず。11年目のNegiccoにも、大期待していますよ!

というところで、今回のレポートは以上なのですが、大感動のホールワンマン直後に新曲PVが発表になりました!クールな『愛のタワー・オブ・ラヴ』を手掛けたNONA REEVESの西寺郷太さんが、今回はポップに弾けた楽曲を提供!序盤から一転しての展開にガツンと来ます!

色々な形になれる、色々なスタイルに染まれる、それがNegiccoのネギ的特殊能力!そこがJ-POPアイドルユニットたるゆえん!Negiccoの最新曲、『ときめきのヘッドライナー』をどうぞ!みんなで行こう、約束の草原へ…。