「僕は口下手で、彼女と意見が衝突することがあっても自分の意見をちゃんと言葉にできずつい黙ってしまい、それが彼女をイライラさせるときがありました。
『言ってくれないとわからないよ』と彼女は待ってくれるけど、頭がいっぱいになると思考が止まってしまい、気がつけば気持ちと正反対のきつい言葉が出たりするのですよね。
それで『私たち、合わないよね』としばらく距離を置かれることもあって、ストレスが強くなると水面下で新しい彼女を探そうと思い、こっそり合コンに参加したりマッチングアプリを使ったりしていました。
浮気してもバレずに別れたらいいや、くらいにしか思っていなかったのですが、ある日彼女から『あなたの黙り込む癖って、私が問い詰めるから余計にパニックになるんだよね。友達に相談してわかった』と真剣な顔で言われました。
彼女は『話してくれないのは私に心を開いてくれていないから』と感じていたらしく、でも『信じているし気持ちを言いたいけれど言葉が出ない』のが僕の実際で、その可能性を考えてくれたらしく。
僕のほうは自分のこんな弱点を変えようなんてまったく考えていなかったことに気がついて、反省しました。
わかろうとしてくれるだけでも十分うれしいし、新しい出会いなんて探す僕が間違っているし、二度と浮気なんて考えないと思いましたね……。
今は喧嘩になるといったん離れてお互い冷静になるようにしていますが、ひとりのほうが考えがまとまるので、その後できちんと話し合いができている気がします」(26歳/接客業)
感情のキャパシティが狭く、何かあるとすぐ頭がいっぱいになって言葉を失うというこちらの男性は、そのせいで彼女との仲がうまくいかなくなっても「仕方ない」と思っていたそうです。
でも、彼女のほうは諦めずに自分を理解しようとしてくれたわけで、それを知ると改善する努力を怠っていた自分に気が付きます。
パートナーを大切に思うからこそ、歩み寄る余地を知ろうとするのが愛情です。
こんな彼女がいれば、自分を変えていく勇気が持てますね。