舞台「江戸は燃えているか」の初日前会見&公開フォトコールが2日、東京都内で行われ、出演者の中村獅童、松岡昌宏、松岡茉優、高田聖子、八木亜希子、飯尾和樹、田中圭、作・演出の三谷幸喜氏ほかが出席した。
本作は、江戸無血開城を巡る群像喜劇。江戸で会談することになった勝海舟と西郷隆盛。気は小さいがけんかっ早い勝(獅童)が、西郷と会談したら戦が始まってしまう、と心配した勝家の人々は、庭師の平次(松岡)に勝のフリをさせ、西郷と会わせようと画策する。
獅童は「大変ですが毎日楽しいです」と稽古の様子を紹介。共演者との親睦を深めるべく「わが家で鍋をやった」そうで「初日が開いたら、(次は)松岡くんのおうちで鍋をやるのが楽しみです」と和気あいあいの雰囲気を伝えた。
また今回は、元宝塚、歌舞伎俳優、お笑い芸人など、さまざまな分野の出演者がそろった。松岡昌宏は「いろんなジャンルの方がいるので、せりふの言い方、存在感、笑いの間がみんなそれぞれ違う。だからこそ面白い」とアピール。
見どころとしては「座組を代表する姫、松岡茉優が天真らんまんな女優ですから。その良さが、ゆめ(勝の娘)という役に出ていると思うのでそこをキャッチしていただければ」と語った。
一方、松岡茉優は、新橋演舞場の舞台を踏むのはこれが初めてといい「一度、花道を歩いてみたかったのに、私にはなかったんです」と語ったが、会見は舞台上で行われたので、三谷氏が「今歩けばいいじゃん」と返したが、松岡は「歩きません!」とふくれて見せて、笑いを誘った。
勝とその“替え玉”を演じる獅童と松岡昌宏について「似ていると思う部分は?」と聞かれた登壇者たち。八木が「お二人とも脚がきれい」、高田が「肌がきれい」と答えると、田中は「(楽屋の)机の上がきれい」と“天然回答”。
松岡茉優は「私たちが『ここどうしようかな?』と迷っている時に、お二人ともよく声を掛けてくださる。優しい兄貴が2人いる感じです」と明かした。
三谷氏は「お二人は、いろいろ演出の注文をしても絶対に『できない』と言わない。論理的に構築して瞬時に応えてくれるので、本当にやりやすい」と讃えた。
舞台は3日~26日、都内・新橋演舞場で上演。