保育士さんの待遇・処遇が、後まわしになっている!
今回の登壇者には、現役保育士のてぃ先生が現場からの声として、「保育士のやることが多すぎる」ということをおっしゃっていました。
中でも印象的だったのは、「れんらくノート」の話。てぃ先生によると、保育園で保護者と先生がやりとりしている、「れんらくノート」は、園児が午睡中に書いているもの。
「保育士は休みもとれずに午前中にあったことを、手書きでまとめて親に渡している。この部分がIT化すれば、保護者のお迎え時間(18時)でなく、20時くらいに一日の出来事を保護者全員のスマホに送付ということができるのに…」ということでした。
たしかに!先生たちっていつ休んでいるの???と思うくらい、娘の保育園では、保育士さんはいつもニコニコ笑顔で子どもたちと遊んでくれています。
その上、保育士の給与は全体的に安いということが知られているかと思います。(※4)
園児と遊ぶ以外の謎仕事が多い、給与も安い…では一体、だれが保育士になってくれるの?
ただでさえ保育園が足りないのに、保育士も足りない、その上給与も安い。
これじゃ誰も「保育士になりたくないですよね=保育園増えない」ですよね……。
これに対しての具体案は、リクルートホールディングスの作った、うさぎノートなどのアプリを使うのがいいのではという意見がでました。
れんらくノートがスマホでできる、というアプリだそうです。
毎日、日記のようなことを書かされるのは、保護者も保育士も双方が大変!ということでした。
ほんと、そのとおりですね……。
(※4)平成28年度、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均年収は36歳で326万円ほど
現役保育学生Sちゃんのおはなし
私のグループには、現役保育学生のSちゃんという子がいました。
Sちゃんの話があまりにもおもしろかったので、イベント後、一緒にお茶にいくことにしました。
Sちゃんの想い
- 保育士は「好きなこと=仕事」にできる稀有な仕事
- 子どもの未来はたくさん考えられているけど保育士の未来が考えられていない
- 憧れの仕事である保育士をしている人のケアやサポートがもっと必要
- 私の学校の生徒のライフプランはほとんどが「結婚=引退」
- 心にゆとりがあればもっと「好きなこと=仕事」を続けられるのでは?
保活からは少し話がそれますが、前述のとおり私はシングルマザーで、保育園にはすごく助けてもらっています。
フリーランスで休みがないため、朝の7時半から夜の20時まで娘をみてもらっています(業務委託で会社勤務あり)。
私が少しでも浮かない顔をしていると「なんかあったら話してくださいね」と、きちんと声をかけてくれるし、娘は毎朝、玄関で「保育園いく~!!」とご機嫌です。
これってすごく、すごーーーく幸せなこと。自分があらためて幸せな立場にいるということを思い知りました。
また、保育園にあずけている親御さんたちは同様に、「保育士さんには本当に感謝している」「お金をもう少し払ってもいい」というように、みなさん満足度が高いとのことでした。