青:おふたりとも「バブル」というコンセプトを作り込んでるじゃないですか。ヴィジュアル系でもよく「化粧が先か音楽が先か」と言われますが、そういう音だからそういう化粧をするわけで。
ベッド・インがやっている音楽も、ああじゃなかったら成立しないじゃないですか。そういう風に作り込んでいるという点ではヴィジュアル系ですよね。
かおり:はあ〜〜ん♡
まい:そう言っていただけると……。(乳を揺らす)
かおり:感謝マン激、サネあられ~~~!(乳を揺らす)
青:揺れる揺れる! 揺れる想い体中に感じてる!
かおり:ZARD〜〜!
まい:そもそもいちばん最初に接したバンド文化がヴィジュアル系だったんです。
かおり:偶然なんですけど、ウチらふたりともそうなんです!
青:あと手刀という場所がヴィジュアル系に対して寛容なんですよね。なぜなら手刀を作った人たちがヴィジュアル系の重鎮だから。「何やってもいいじゃない」っていうスタンスなんですよね。
かおり:そうなんですよね! 私たちもそういう精神がDAISUKI!で、手刀ドームで過ごす時間がとても刺激になったし、すごく居心地がよくて。あとは、昔からナニかをリスペクトしてZOKKON命になると、普段のファッションもそうなってしまうという性格で。それは学生時代…バンギャ時代からずっと変わりませんね。
ヒールとバブルに愛された女たち
青:お客さんがサウンドを聴いた瞬間に、「ベッド・インを観たことがないけれど、きっとこういうルックスなんだろうな」と想像した通りの衣装とメイクじゃないですか。お客さんの期待を裏切らないということはとても素晴らしいことですよ。
だから最初に手刀のマンスリーでジュリ扇でボディコンの写真をを見たときに「きっと音もそうなんだろうな」って思ったんですよ。それ以上にロックで、「チョーキングやべえ!」っていう(笑)。
まい:きゃーの! ラ・ムーさんばりのロック精神でやらせていただいてるのでそのお言葉、マン激です♡ ギターを弾く時だけはTokyo野蛮人なんで♡
青:これは特筆すべき点なんですけど、ヒールを履いてライブをやるって実はすごいことなんです。僕も結構女装でステージ上でヒールを履いてやっていたんですけど、いや〜ヒールでギター持つってヤバイですよ、本来なら30分くらいでふくらはぎがつるんですよ。
まい: なんと! そんな部分を見てくださってたなんて!
青:だから僕はですね、逃げに走ってニーハイブーツに切り替えたんです。脛を固定するようにしないと、足首がグキッといっちゃいそうで(苦笑)。ヒールであれだけ弾いて、歌うのはすごいですよ。
かおり:う…うれしい! バナナの涙です…!
まい:そんな風に言っていただいたの恥めて…///
青:声出すにしたってシャウトにしたって、ヒールだと踏ん張りが大変じゃないですか。ライブ映像を拝見して「一体どこで重心をとってらっしゃるんだろう?」と。男って大抵はヒール履かないじゃないですか。だからあんなの誰でも履けるって思っているかもしれないけど、つま先に全体重がかかるから大変に決まってるじゃないですか。めちゃめちゃアスリートなんですよ。
まい:青さんならではの視点だと思います……今めちゃめちゃ鳥肌が勃ちました。
青:あと、ヒールって何が大変って、慣れてない女が履いても簡単に歩けるものじゃない。映画の『プラダを着た悪魔』でもそうでしょう? ヒールに身体が合っていくんです。ヒールが高い分、女は天に近いんですよ。
まい:荒木師匠も「ヒールの高さはプライドの高さ」とトゥナイトでおっしゃってました!!
かおり:ね~! ゲロマブすぎるお言葉…♡
まい:でも、実はおギグ中にそこまで意識はしてないんです。
青:それは慣れてるっていうことですよね、そしてヒールに愛されたんでしょうね。
かおり:きゃ~~! 「ヒールに愛された」……なんてタマランチ会長なお言葉なんでしょう…!(泣)
まい:今、下半身のポケベルが鳴りました……!
青:ヒールに愛されたからこういうことできるんですよね。ヒールとバブルに愛された女たち……!
まい:青さんにそんな風に言っていただけたなら、これからもずっとヒールのまま“あさってDANCE”するしかないですね!
かおり:身が引き締まります……! 今思えば、こんな風にコンセプトに合わせた衣装を来てステージに勃つことの大切さも、手刀ドームで学んだことのひとつかもしれないです……。
青:これは自分のルーチンワークなんですけど、いつもステージの前でお祈りをしてるんですよ、そうやってステージを一歩出た瞬間に「桜井青」になるんです。
かおり・まい:かっこいい。
青:だから、きっとそういうものですよね。ベッド・インにとってのヒールも衣装も。それは尊敬に値します。なので共演できて光栄です。